話は10月に遡る。
土地探しはS不動産に希望を託し、1〜2年くらいは気長に待とうと決めた9月。
それから約1ヶ月後、S不動産から予期せぬ一本の電話が掛かってきた。
土地の連絡だった。
完売した例の3区画、Cが決済直前にキャンセルになったので如何ですか?という内容だった。
その区画は通勤経路なので毎朝よく見ていた。しかもCは東側の陽当たり良い方の土地だ。
広さも申し分なく、何より妻の実家から直線距離にして約100m、願ってもない話だった。
詳細は店に来てからとの事で、すぐさま翌日の仕事帰りにS不動産を訪れる事にした。
キャンセルなんて、そんな事って本当にアルのかっ!?
キャンセルなんて、そんな事って本当にアルのかっ!?
何よりも土地探しの難しさを痛感し、一番悲嘆していたのが妻である。
妻「本当に彼処の土地だよね?マジなの?まだ本気で喜ばない方がイイよね?」と慎重な面持ち。
私「そうだね、条件などもあるから先ずは明日の話を聞いてからだね。」
二人「でもこんな事あるんだね。決まるとイイよね。」
大きな期待と小さな不安が交錯する、何とも言えぬ夜だった。
半喜び、半疑いで続く