会社を辞めてから、人との付き合いが減った。
というか、私達が友達リストから削除されたのだ。
リストから削除しなかった人が、本当の友達???と私は判断した。
昨今の厳しい経済情勢の中で、リストラされた友人も、同じようなことを言っていた。会社辞めた途端に、サーッと潮が引くように自分の周りから人が去っていった。
「今まで自分と付き合いがあると思ってた人は、自分じゃなくて、会社という組織を通してじゃないと成立しない付き合いだったということを思い知った。」と友人は語った。
中には、「夫に一緒に事業を始めよう。出資は君の金で」と言って近づいてくる人も何人かいた。
「事業を始めるから金を貸してくれ」とは決して言わない。あくまでも「出資」だ。なぜなら、出資なら、うまくいかなかったら返済の必要がないからだ。
北海道に家を建てて、本格的に移住を決めた時も、「都落ち」と小馬鹿にした言い方をする人もいた。要は、金に困って東京の家を処分して、田舎に逃げたと判断されたのだ。
20代の頃、友人の結婚披露宴で、新郎側の友人の男性達と一緒の席になることもあったが、私の友人は、初対面の男性に、いきなり「お勤めは新郎と同じ?」「大学も同じ?」「大学は何処出たの?」「出身地は何処?」
「兄弟は何人?」「長男?」と矢継ぎ早に質問をするのだ。
あまりにも相手に失礼だと私は思ったが、怒った男性は一人もいなかった。友人曰く、「これが一番合理的、時間を浪費しないで済むのよ。」と、あっけらかんとして言っていた。
そのようにして、男性を選別していた彼女ではあるけど、不幸な結婚生活を送っている。気の毒なのは彼女のご主人というのが世間の評価だ。