無職生活になって、わかっていたこととはいえ、税金も保険料も全て自分で払わなければならなくなった。会社にいた時は、健康保険料と雇用保険料、年金保険料は、全額会社負担。そして、なぜか夫所有の自動車税まで会社で払ってくれていた。


アメリカ人のスタッフの場合だと、これに、自宅の光熱費や通信費まで、会社負担。プールがある家でもないのに、水道料・電気料金、それぞれ、ひと月10万って、どんな使い方してるんだと思ってたわ。


義務とはいえ、結構な金額です。仕方がないけどね。以上、当時の愚痴でした。

仕事を辞めてから、ノホホンと暮らしてる私達。


寝たい時に寝て、起きたい時に起きて、出掛けたい時に出掛けと勝手気ままな生活を送ってきたのだが、主夫が突然、「俺、司法試験うけるわ。2回受けて駄目なら諦める。」と言いだしたのだ。


私は、特に反対する理由もないし、「あら、そうなの。頑張ってね。」と励まして終わり。


主夫は、翌日から資格スクールの自習室に通いだした。そこで、3人の主夫友達ができたらしい。皆さん、奥さんが働いて家計を支え、旦那は主夫業と勉強をしているとのこと。皆さん、世間には、ヒモ呼ばわりされて肩身の狭い想いをしているらしい。


結局、ウチの主夫は、1年目、択一式の試験落ち。2年目、択一合格も、論文で不合格。これで本当に試験勉強を辞めてしまた。「私なら、もう1年、頑張ってみるけどな~」


でも、この性格だから、株式の売買でも収益を上げることができたのかも知れない。


あとの主夫3人は、今では立派な弁護士さんです。そのうち二人は、子育てが忙しくて仕事減らしてますけどね。

出社、二日目、私は、朝から張り切って電話交換手になりきってきた。電話の中には、英語でかかってくるものもあるのだが、香港やシンガポールから来る電話の英語は、聞き取りにくい。電話を取り次ぐ時、相手の名前を2回聞いても、聞き取れないときは、電話を取り次ぐ人に、2回聞いたけど聞き取れなったとお詫びしてつないでいた。最初は、怒られるかと思ったけど、誰にも文句は言われなかた。フェイ?ファン?フォン?中国系の名前は、聞きなれていないのでホント困った。


ある時、私が、電話に出ていると、通路を挟んだ隣の女性が、声を荒げて電話で口論している。内容は、同じ会社のシンガポール法人からの電話で、相手が隣の女性の英語にケチをつけたらしい。隣の女性は、激怒して、「あんたの中国訛りの英語は、非常に聞き取りにくい。私に文句をいう前に、自分の英語を直せ」のようなことを大声で言っていた。


あとで聞いた話だが、シンガポールの人に英語が訛ってると指摘するのは、最大の侮辱にあたる位失礼な発言だそうだ。


この女性とは、あとで一緒に仕事を担当することになるのだが、とんでもない罠に嵌められることに・・・


そして、今日も一人ランチ、ランチはデスクで食べてる人も多いけど、私は今日も外に出た。一人でパンを食べ、読書をしていると、同じ部屋で働いてる女性が話しかけてきた。「ビックリしたでしょ、ここの雰囲気」で始まって、社員の性格について、いろいろ話し始めた。午前中の隣の女性のシンガポールスタッフとの口論も、元は、隣の女性のミスが原因らしい。でも、ここでは自分が悪くても、謝ったら負けなのだ。自分には甘く他人には厳しくということらしい。


この女性も、「人を押しのけてでも、前に出るような性格じゃないと、ここではやっていけない」と言っていた。また、「一人、弱ってる人がいるから、私がその人の仕事取ったら、あなたに、私のしてる仕事あげる」と言ってくれた。まさに弱肉強食の世界だ。


その後、1週間位で、一人、本当にいなくなった。特に挨拶もなしで、○○退職という

文章が廻ってきて終わり。


その日から、私に廻ってきたのは、小切手作成。毎日、午前と午後、チェックリクエストカードを元に、小切手を作成するのだ。銀行名を確認して、チェックライターで金額を印刷、銀行渡しのスタンプを押すだけ。金額が大きいので、絶対に間違いがないよう、数十枚作成した。銀行の小切手は、それぞれ微妙に金額をプリントする所が違うので、金額をズレた場所に印刷しないように、気をつけた。