東京から、この田舎に来て嬉しかったことの一つに、図書館の本が綺麗だということがあります。田舎だから借りる人が少ないということもあるでしょうけど、東京の図書館の本は、書き込みがあったり、食べ物、飲み物のシミがあったりで、汚れてる本が多かったです。


平日は、館内も空いてるし静かだし、お気に入りの空間です。

私の夫は、几帳面な性格。当然のことながら、部屋の中も、いつも整然としていないと落ち着かない人だ。


私も几帳面な方だが、夫には負ける。


二人共、仕事をしていた時は、部屋の掃除や洗濯は、週に2回家政婦さんにお願いしていた。この家政婦さんに払う費用も夫の会社の経費で落としてた。経費で落ちなければ、私は、家政婦さんは頼まない。多少、雑然としていても我慢できますもの。


さすが、プロの仕事だけあって、ベッドメイキングもシワひとつなく完璧。


でも、二人とも無職になったわけで、時間もあるから、家政婦さんに掃除、洗濯をしてもらう必要もなくなったわけで、自分達ですることになった。


家政婦さんにお願いしていた時は、シーツ類は週に2回の交換だったのに、無職になってからは、毎日、交換。夫は、シーツ類を、自宅で洗濯して、軽く糊づけしてアイロンしたものでは、満足できない。この為、全部クリーニング屋さんに出していた。ベッドメイクも、私のしたメイクでは満足できなくて、自分でしていた。それが、とっても上手。聞けば、ホテルに泊まってる時に、部屋でベッドメイクを手早く綺麗に仕上げるコツを教えてもらったとのこと。


私が、家政婦さんが通ってたクリーニング屋さんに初めて行った時、「あらっ、新しい家政婦さんね。」と言われてしまった。


床も、いつも綺麗にお掃除してピカピカ状態で気持ちがいい。


仕事辞めて、最初の頃は、無気力状態に近かったけど、お掃除だけは、きちんとしていた。


家に来た知人には、「高級ホテルのスゥイートルームみたいだね。」と言われ喜んでる夫。だって、高級ホテルのシンプルなスゥイートルームみたいな部屋に住みたいと、ずっと思ってたんだから。でも、スゥイートにしては狭い。ここが満足できていないようだ。


このことが、北海道の田舎に激安の土地を買って、家を建てるきっかけになったのである。


今日から、地獄の始まりと、出社する私の足取りは、重かった。


でも、Aさんよりも、早く出社する為に、早めに家を出た。


朝、いつも通り思いっきり不機嫌な顔でAさんお出まし。私は、丁寧に挨拶をしたけど、Aさんからは、「私は、一度しか教えないからね。」と吐き捨てるように言われた。


Aさん「まず、この書類ファイルして。ファイルの仕方は、そこのキャビネットの中の同じファイル見たらわかるわよ。」


私「はい、わかりました。」随分、沢山あるなあと思いながら、1秒でも早く終わらせる為に、猛スピードで作業開始。


そうこうしていたら、通路を挟んだ隣の女性が、「ちょっと、あなた、電話とりなさいよ。一度に一つのことしかできないわけっ!」とのご指摘。


そうだ、そうでしたと、電話を取りながら作業進行。


ファイルが終わったら、Aさんが、チェックした経費の書類を基に、伝票の作成。「備考欄への記入(もちろん英語)は、私のやり方で記入するようにとのお達しだったので、以前の伝票の確認をしながら、必死に起票。

「あんた、ジャーナル(伝票)書くのに何分かかってるのよ」とAさんからのお叱りを頂いた。


「遅い」、「のろま」と叱責を受けながらも、あっという間に一日は終わった。