それゆえ、あなたがたは今から後、強くありなさい。恐れてはならない。王国はあなたがたのものだからである。
「イエス・キリストは青少年の力です」2022年10月、ディーター・F・ウークトドルフ、十二使徒定員会
愛する若い友人の皆さん,もしも救い主が今,この場におられたなら,皆さんに何と言われるでしょうか。
皆さんを深く愛していることをまずお伝えになると思います。言葉でお伝えになるでしょうが,その愛は救い主の存在そのものからも,とてつもない力で伝わってくるでしょう。それは間違いようもなく明白で,皆さんの心の奥底にまで届き,皆さんの心に満ちることでしょう。
それでも,わたしたちは皆弱くて不完全ですから,幾つか不安が心をよぎります。犯した過ちや,誘惑に屈してしまったときのこと,しなければよかったのに,あるいは,もっとよくやっておけばよかったのにと思うことを,思い出すかもしれません。
救い主はそれを察して,聖文で語られた言葉で皆さんを安心させてくださると,わたしは思います。
「恐れることはない。」(ルカ5:10;8:50;12:7;教義と聖約38:15;50:41;98:1)
「疑ってはならない。」(教義と聖約6:36)
「元気を出しなさい。」(マタイ14:27;ヨハネ16:33;教義と聖約61:36;68:6;78:18)
「あなたがたは心を騒がせるな。」(ヨハネ14:1,27)
救い主が皆さんの過ちを見逃してくださるとは思いません。罪や過ちを過小評価されることもないでしょう。そうではなく,あなたに悔い改めるように言われるでしょう。皆さんを赦すことができるよう,罪を捨てて変わるように言われるでしょう。2,000年前に,あなたが悔い改められる ように主御自身がその罪を身に受けたことを思い出させられるでしょう。それは,愛ある天のお父様が下さった幸福の計画の一部です。
イエスはまた,皆さんがバプテスマを受けたときに交わし,聖餐を受ける度に更新している聖約によって,主と皆さんには特別な結びつきができていることを御指摘になるでしょう。これは,くびきをともにすると聖文で説明されている結びつきであり,この結びつきがあれば,皆さんは救い主の助けを受けてどんな重荷でも負うことができます。(マタイ11:28-30参照)
救い主イエス・キリストは,御自分が皆さんの力であることを,皆さんに見て,感じて,知ってほしいと思っておられると,わたしは信じています。救い主の助けがあれば,皆さんの達成できることに限界はありません。皆さんの可能性は無限大です。救い主は皆さんに,御自分が見ているように自分自身のことを見てほしいと思っておられます。それは,世の人の見方とは大きく異なります。
皆さんは全能の神の娘または息子であると,救い主ははっきりと宣言なさるでしょう。天におられる皆さんの御父は,宇宙でいちばん栄光にあふれた御方で,愛と喜びと純粋さ,神聖さ,光と恵みと真理に満ちておられます。そしていつの日か,御自分がお持ちのすべてを皆さんに受け継いでほしいと思っておられます。(教義と聖約84:38参照)
これこそ,皆さんが今この地上にいる理由です。学び,成長し,進歩して,まさに天の御父が皆さんを創造した際に望まれた人になることです。
これを可能にするために,御父はイエス・キリストを遣わして救い主とされました。これが,御父の幸福の計画や教会,神権,聖文など,すべてのものの目的です。
天の御父の望まれる人になることが皆さんの行く末です。それが皆さんの未来です。それは,皆さんの選びです。
