さて、わたしモロナイはこれらのことについて少々述べたい。信仰とは待ち望んでいながらまだ見ていないものであることを、世の人々に示したい。あなたがたは、自分が見ていないからということで疑ってはならない。信仰が試されてからでなければ、証は得られないからである。
「モルモン書――イエス・キリストについてのもう一つの証ーー分かりやすくて貴いこと」2005年4月、ボイド・K・パッカー、十二使徒定員会
もう一つの例です。わたしたちはあるとき大きな決断を迫られていました。祈っても不安だったので,ハロルド・B・リー長老のもとに行き,尋ねてみました。すると,決断したとおりに実行しなさいと言われました。それでもためらっているわたしに,リー長老はこう言いました。「始めから結果を見ようとするからいけないのです。」そしてモルモン書の一節を引用してくれました。「自分が見ていないからということで疑ってはならない。信仰が試されてからでなければ,証は得られないからである。」(エテル12:6)
リー長老はこうも言いました。「暗闇に2,3歩足を踏み入れてみなさい。そうすれば,光が現れてその先を照らしてくれるでしょう。」モルモン書の一節に端を発したこの経験は,わたしの人生を変えました。
