さて一方、ニーファイの民は、主がたぐいない力で自分たちを敵の手から救ってくださったことを、主なる神に感謝した。
「霊性と守りの砦を築く」2019年4月、ロナルド・A・ラズバンド、十二使徒定員会
そのような義にかなった目的については,モルモン書の中に見事に描写されています。司令官モロナイが,欺瞞に満ち,権力と血に飢えたアマリキアの攻撃に対抗するために,ニーファイ人たちを備えさせていたときのことです。モロナイはニーファイの民を守るために砦を築きますが,それは「彼らが主なる神のために生きることができるように,また敵からクリスチャンの大義と呼ばれているものを保つことができるように」するためでした。(アルマ48:10)モロナイは「確固としてキリストを信じた人」(アルマ48:13)であり,「神の戒めを守ること,罪悪に立ち向かうこと」(アルマ48:16)を忠実に行う人でした。
レーマン人が攻めて来たとき,彼らはニーファイ人の備えに驚き,打ち負かされました。ニーファイ人たちは,「主がたぐいない力で自分たちを敵の手から救ってくださったことを,主なる神に」感謝しました。(アルマ49:28)彼らは,外側には守りのための砦を築き,内側には,主イエス・キリストを信じる信仰を心の奥深くまで築いていたのです。
問題を抱えた時代にあって,わたしたちはどのようにして自分の砦を固め,「この大いなる業を成し遂げるために,神の御手に使われる者」となることができるでしょうか。(アルマ26:3)聖典を紐解いてみましょう。
