「天の父なる神と御子イエス・キリストを知るように努める」(英文)2009年10月、ロバート・D・ヘイルズ、十二使徒定員会
聖霊の穏やかな影響力に従わないと、モルモン書に登場する反キリストのコリホルのようになる危険に身をさらすことになります。コリホルは神を信じなかっただけでなく、救い主、贖罪、預言の霊を嘲笑し、神とキリストは存在しないという偽りを教えました。(アルマ30章参照)。
コリホルは、ただ神を否定し、おとなしく自分の望む生き方をするだけでは満足しませんでした。信者をあざけったうえ、預言者アルマには、神の存在と神の力をしるしで示して自分を納得させるように迫ったのです。アルマの答えは、当時と同じように今でも重要な意味を持っています。「あなたはすでに数々のしるしを十分に持っている。あなたは神を試みようとするのか。あなたの同胞であるこのすべての人の証と、すべての聖なる預言者たちの証があるのに、あなたは『しるしを見せてくれ』と言うのか。あなたの前に聖文が置いてある。まことに、万物は神がましますことを示している。まことに、大地も、大地の面にある万物も、大地の運動も、また各々整然と運行しているすべての惑星も、それらのすべてが至高全権の創造主がましますことを証している」(アルマ30:44)。
結局、コリホルにはしるしが与えられました。コリホルは物が言えなくなってしまいました。「するとコリホルも、手を差し伸べて書き示し、『……神の力によるのでなければ、わたしにこのようなことが決して起きないことも、わたしは知っています。また、わたしは神がましますことを前から知っていました』」(アルマ30:52)。
兄弟姉妹の皆さん。皆さんはすでに心の奥深くで、神が生きておられることを知っているかもしれません。まだ神についてあらゆることを知っているわけではなく、神の方法をすべて理解しているわけではないかもしれません。それでも、信仰の光は皆さんの中に存在し、その光は皆さんが生まれながらに持っている神の御霊とキリストの光によって、眠りから覚めて強められる日を待っているのです。
ですから、来てください。預言者たちの証を信じてください。神とキリストについて学んでください。そのために必要なステップは、昔の預言者や現代の預言者たちがはっきりと教えています。神が生きておられることを知りたいという強い思いを育ててください。
