また、悪魔はほかの人々をなだめ、彼らを欺いて現世での安全を確信させるので、彼らは、「シオンの中では、すべてが良い。まことに、シオンは栄えており、すべてが良い」と言う。悪魔はこのようにして人々をだまし、巧みに地獄に誘い落とすのである。
「霊性と守りの砦を築く」2019年4月、ロナルド・A・ラズバンド、十二使徒定員会
サタンは狡猾な蛇であって,わたしたちが防御の手を下ろしたり,失意に直面したり,希望を失ったりすると,わたしたちの思いや心に忍び込もうとします。サタンは浮ついた言葉や簡単な約束,慰めにより,また落ち込んでいるときには一時的な高揚感によってわたしたちを誘い込もうとしています。サタンは,高慢,不親切,不正直,不満,そして不道徳といったものを正当化し,時にわたしたちも「心が鈍」くなることがあります。(1ニーファイ17:45)御霊がわたしたちを離れることもあります。「悪魔はこのようにして人々をだまし,巧みに地獄に誘い落すのである。」(2ニーファイ28:21)
これと対照的に,わたしたちが次のような言葉で神に賛美をささげると,力強く御霊を感じることがよくあります。
神はわが砦
破れることなし
強き助け手ぞ
悪には打ち勝つ(「神はわが砦」 『賛美歌』36番)
わたしたちが霊的な強さという砦を築くとき,敵の侵入を食い止め,きっぱりと拒絶して,御霊の平安を感じることができます。荒れ野で誘惑に遭われたとき,「サタンよ,退け」と言われた,わたしたちの主であり救い主であられる御方の模範に従うことができます。(ルカ4:8)わたしたち一人一人も,どのようにサタンを退けるのか,人生の経験を通じて学んでいかなければなりません。