1テモテ4:14
長老の按手を受けた時、預言によってあなたに与えられて内に持っている恵みの賜物を、軽視してはならない。
「きょう,選びなさい」2004年10月、トーマス・S・モンソン、大管長会
ルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』の主人公のように,優柔不断に陥らないようにしましょう。アリスは分かれ道に差しかかりました。2本の道が正反対の方向に続いていました。アリスはチェシャ猫に「わたしはどっちの道を行けばいいの」と尋ねました。
猫は答えました。「それはおまえ次第だよ。どっちへ行きたいか分からなければ,どっちの道へ行ったって大した違いはないさ。」(ルイス・キャロル,Alice’s Adventuresin Wonderland(1992年),76から翻案)
アリスと違って,わたしたちは皆,自分が行きたい所を知っています。ですからどちらの道を行くかが大切なのです。この世で歩む道は,確かに,次の世で歩む道に通じているからです。
わたしたちは皆,神の息子であり娘であること,また信仰と勇気を与えられ,祈りによって導かれることを忘れないでください。永遠の行く末は,わたしたちの前にあります。使徒パウロがテモテに語った言葉は,わたしたちに向けられたものでもあるのです。「あなたに与えられて内に持っている恵みの賜物を,軽視してはならない。」「テモテよ。あなたにゆだねられていることを守りなさい。」(1テモテ4:14;6:20)
時としてわたしたちは「自滅」という敵に,思うままに操られることがあります。この敵は希望をくじき,夢を閉じ込め,未来像を曇らせ,人生を台なしにするのです。敵は耳もとでこうささやきます。「君にはできないさ。」「まだ若すぎるもの。」「この年ではもうだめさ。」「あなたは取るに足りない存在だ。」こんなとき,自分が神の形に創造されたことを思い出してください。この真実を思い出すことで,強さと力がみなぎるのを感じるでしょう。
