2コリント3:3
そして、あなたがたは自分自身が、わたしたちから送られたキリストの手紙であって、墨によらず生ける神の霊によって書かれ、石の板にではなく人の心の板に書かれたものであることを、はっきりとあらわしている。
「わたしの名のためにこの家を建てなさい」2020年4月、(教義と聖約124:40)、デビッド・A・ベドナー、十二使徒定員会
エズラ・タフト・ベンソン大管長は,贖い主が「人の不死不滅と永遠の命をもたらす」(モーセ1:39)ために用いられる重要なパターンについて次のように述べています。「主は心の内側から外側に向けて働きかけられますが,この世は外側から内側に向けて働きかけます。この世は貧民街から人々を連れ出そうとしますが,キリストは人々から悪や汚れを取り去り,自分自身で貧民街から抜け出られるようにされます。この世は環境を変えることによって人間を形成しようとしますが,キリストは人々を変え,それによって彼らが自らの手で環境を変えられるようになさいます。この世は人の行動を変えようとしますが,キリストは人の性質を変えることがおできになるのです。」(エズラ・タフト・ベンソン「神によって生まれる」『聖徒の道』1985年10月号,6)
聖約と神権の儀式は,継続的な霊的再生と改心のプロセスの中心をなすもので,心の内側から外側に向けて主が一人一人に働きかけられる手段です。聖約を確固として尊び,常に心に留め,「生ける神の霊によって……心の板に」書き記すことにより,(2コリント3:3)目的を持ち,現世と永遠の世で祝福を受ける確信を得られます。ふさわしい状態で儀式を受け,それを絶えず心に留めることで,天の窓が開かれ,神性の力がわたしたちの生活に注がれるのです。
わたしたちは世の悪から身を隠し,逃避するために神殿に参入するのではありません。そうではなく,悪の世に打ち勝つために神殿に参入するのです。神権の儀式を受け,神聖な聖約を交わして守ることによって,自分の生活の中に「神性の力」を招くとき,(教義と聖約84:20-21参照)自分が持つ以上の力を天より受けて,(「われ主を愛して」『賛美歌』134番参照)死すべき世の様々な誘惑と問題に打ち勝ち,善を行って善い人になることができます。

