彼らが帰って行ったのち、見よ、主の使が夢でヨセフに現れて言った、「立って、幼な子とその母を連れて、エジプトに逃げなさい。そして、あなたに知らせるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが幼な子を捜し出して、殺そうとしている」。そこで、ヨセフは立って、夜の間に幼な子とその母とを連れてエジプトへ行き、 ヘロデが死ぬまでそこにとどまっていた。それは、主が預言者によって「エジプトからわが子を呼び出した」と言われたことが、成就するためである。
「今日の世界のチャレンジに立ち向かう」2015年4月、ロバート・D・ヘイルズ、十二使徒定員会
聖文の一つの目的は,義人がどのように誘惑と悪に対処したかを示すことです。一言で言えば,彼らは避けたのです。ヨセフはポテパルの妻から逃げました。(創世記39章) リーハイは家族を連れてエルサレムを去りました。(1ニーファイ2章) マリヤとヨセフはヘロデの邪悪な計画を逃れるためにエジプトに行きました。(マタイ2章) どの場合も,天の御父は信仰深い彼らに警告を発せられました。同様に,御父は,戦うべきか,逃げるべきか,これから明らかになる状況を受け入れるべきか分かるように助けてくださいます。御父は祈りを通して話し掛けてくださいます。そして,わたしたちが祈るとき,聖霊の導きを受けます。わたしたちには,聖文,生ける預言者の教え,祝福師の祝福,霊感を受けた親や神権指導者や補助組織指導者,中でも,御霊の静かな細い声が与えられているのです。
「わたしがあなたがたを導いて行くからである」(教義と聖約78:18) という約束を主は常に守ってくださいます。ただ一つの問題は,わたしたちは導かれることを選ぶだろうか,神の御声と神の僕たちの声を聞くことを選ぶだろうか,ということです。
皆さんが主に近づけば,主は皆さんに近づいてくださることを証します。(教義と聖約88:63) 主を愛し,主の戒めを守るなら,御子の御霊が皆さんのそばで導いてくださるでしょう。「善を行うように導く……御霊を信頼しなさい。……これによってあなたは,……義にかかわることは何であろうとすべて知るであろう。」(教義と聖約11:12,14)
