ようこそのお運びで。
◎・大河に清少納言が登場しましたが、清少納言のご面相が分かる章段が『枕草子』にあります。
「梅の花咲ける月夜」の万葉歌+清少納言のご面相+時事 | 耳鳴り・脳鳴り・頭鳴り治療の『夜明け前』 (ameblo.jp)
・道長の歌は『伊勢物語』71段「ちはやぶる神のいがきもこえぬべし大宮人の見まくほしさに」の四句目を改変したもの。
◎京都で同じ境遇のブロ友さんおふたりと楽しくお食事・お喋り・散策致しました。一人旅の緊張感と異なり、安堵感に包まれると同時に、励まされる一時でした。またご一緒してくださいね。
◎京都・御苑の出水の小川①:白梅・紅梅編(2月上旬)
お題
「しほたるる ことをやくにて 松島に 年ふるあまも 嘆きをぞつむ」(源氏物語・須磨)朧月夜をめぐる歌⑩
◎尚侍君の御返りには、
「☆浦にたく 海人だにつつむ 恋なれば くゆる煙よ 行く方ぞなき
さらなることどもは、えなむ」とばかりいささかにて、中納言の君の中にあり。思し嘆くさまなどいみじう言ひたり。あはれと思ひきこえたまふふしぶしもあれば、うち泣かれたまひぬ。
尚侍君(=朧月夜)の御返事には、
「☆浦にたく 海人だにつつむ 恋なれば くゆる煙よ 行く方ぞなき
(源氏に逢えないという)今更言うまでもないことについては、とても書けません」とだけ少しばかりの便りで、中納言の君の返事の中にあり。朧月夜の君が思い歎きなさつ様子など(中納言の君は)言葉を尽くして書いている。(源氏は朧月夜を)しみじみいとおしいと思い申し上げる折々があるので、自然と涙をお流しになった。・・・
朧月夜は短い返事を中納言の書く返事に同封して贈ってきた。中納言の君は、朧月夜が悲しんでいることを伝える。
◎和歌を取り出し、検討する。
朧月夜への源氏の歌(再掲)
☆こりずまの 浦のみるめの ゆかしきを 塩焼くあまやいかが思はん
・・・懲りることなく、あなたにお逢いしたいと私は思っているのですが、世間の人はどのように思うでしょう。・・
上記の歌に対する朧月夜の返歌
☆浦にたく 海人だにつつむ 恋なれば くゆる煙よ 行く方ぞなき
・・・須磨の浦で塩を焚く漁師でさえ人に隠す恋ですから、くすぶってたち上る煙は行くところがありません。――多くの人に隠す恋ですから、くすぶる思いを晴らすすべがありません。・・・
①「海人だに」に「数多に」を掛ける。
影響を受けた後世の歌
『後鳥羽院御集』
「909 おほ空に いかにまがへん もしほやく あまだにつつむ 恋の煙を」
②「恋」・・・「ひ」に「火」を掛ける。
『古今集』
「680 君てへば 見まれ見ずまれ ふじのねの めづらしげなく もゆるわがこひ」
『後撰集』
「989 わがこひの きゆるまもなく くるしきは あはぬ歎きや もえわたるらん」
③「やく」「恋(火)」「煙」は縁語。
性懲りもなく逢いたいと願うが、世間の目を気にしている源氏に、朧月夜は、この恋は人目をはばかるのでくすぶる思いも晴らせないと嘆く。
おまけ
医大プロジェクトチームの研究に参加して下さった被験者の皆様のご尽力と、
ネンタ医師の困っている患者様を何とかして救いたいという熱意と、
被験者様に集まっていただこうとして開設したこの拙ブログの存在も少しばかり貢献して実現した論文
国際科学雑誌 「PLOS ONE 」の論文
「Brain Regions Responsible for Tinnitus Distress and Loudness: A Resting-State fMRI Study」
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0067778
二報目
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0137291
sofashiroihana