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お題

「こりずまの 浦のみるめの ゆかしきを 塩焼くあまやいかが思はん」

(源氏物語・須磨)朧月夜をめぐる歌⑨

 

須磨での蟄居生活が落ち着く頃、長雨の季節を迎え、源氏は都を恋しく思う心に囚われる。


◎やうやう事静まりゆくに、長雨のころになりて、京のことも思しやらるるに、恋しき人多く、女君の思したりしさま、春宮の御事、若君の何心もなく紛れたまひしなどをはじめ、ここかしこ思ひやりきこえたまふ。京へ人出だしたてたまふ。(中略)

侍の御もとに、例の中納言の君の私事のやうにて、中なるに、「つれづれと過ぎにし方の思ひたまへ出でらるるにつけても、

  ☆こりずまの 浦のみるめの ゆかしきを 塩焼くあまやいかが思はん」
さまざま書き尽くしたまふ言の葉思ひやるべし。

・・・だんだんと落ち着くにつれて、長雨の頃になって、都のことにも思いを馳せずにいられないが、恋しい人が多く、紫の上の悲しく思いなさっていた様子、春宮の事、若君(=夕霧)が無邪気に誰にもなつきなさっていたことなどを初めとして、あちらこちらの方に思いを馳せ申し上げなさる。今日へ使者を出し申し上げなさる。(中略)朧月夜の尚侍のもとに、いつものように中納言の君の私事のように装って、その中のお手紙に、「所在なく過ぎ去った昔のことが思い出されますにつけても、

  ☆こりずまの 浦のみるめの ゆかしきを 塩焼くあまやいかが思はん」

さまざまに書き尽くしなさったお言葉を想像なさるとよい。・・・

 

源氏は紫の上、春宮、若宮をはじめ、多くの恋しい都の人に手紙を書く。朧月夜にも過去を思って歌を贈った。
 

                          源氏物語六百仙


◎和歌を取り出す。
 

源氏の歌

こりずまの 浦のみるめの ゆかしきを 塩焼くあまやいかが思はん

・・・懲りることなく、あなたにお逢いしたいと私は思っているのですが、世間の人はどのように思うでしょう。・・・

①「こりずまの浦」・・・「懲りず」と「須磨の浦」を掛ける。

『後撰集』

「865 風をいたみ くゆる煙の たちいでても 猶こりずまの うらやこひしき」

『古今和歌六帖』

「1870 しらなみは たちさわぐとも こりずまの うらのみるめは からんとぞ思ふ」

②「みるめ」・・・「海松布(みるめ)」(海藻の名)と「見る目」(逢う機会)を掛ける。

『古今集』

「665 みつしほの 流れひるまを あひがたみ みるめの浦に よるをこそまて」

『後撰集』

「528 しほみたぬ うみときけばや 世とともに みるめなくして 年のへぬらん」

 

源氏は朧月夜に、懲りずにあなたと逢いたいが世間の目が気になる旨の歌を贈った。

 

おまけ

 

医大プロジェクトチームの研究に参加して下さった被験者の皆様のご尽力と、

ネンタ医師の困っている患者様を何とかして救いたいという熱意と、

被験者様に集まっていただこうとして開設したこの拙ブログの存在も少しばかり貢献して実現した論文

 

国際科学雑誌 「PLOS ONE 」の論文

「Brain Regions Responsible for Tinnitus Distress and Loudness: A Resting-State fMRI Study」

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0067778

 

二報目

https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0137291

  sofashiroihana