ようこそのお運びで。椿。緑化センターにて。
 
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その名が、なんと・・・
 
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「傾城」と言えば、

 

傾城・傾国(けいせい・けいこく)=
 
絶世の美女。君主が夢中になって国を滅ぼすほどの美女のこと。
 
 
漢、武帝の時代。李延年(りえんねん)という宮廷楽士がいた。 武帝も彼を気に入っていた。また、彼の奏でるすばらしい音楽に感動をおぼえない者はなかった。あるとき、李延年は武帝の前で次のような歌をうたった。


(原文)北方有佳人、        北方に佳人有り、
     絶世而独立。        絶世にして独り立ち、
     一顧傾人城、        一たび顧みれば人の城を傾け、
     再顧傾人国。        再び顧みれば人の国を傾く。
     寧不知傾城与傾国、    いずくんぞ傾城と傾国を知らざらんや。
 イメージ 9    佳人難再得。        佳人再びは得難し。


     北の方に美しい人がいる、
     その美しさは、この世に類なく。
     一たび顧みれば、都市を捨ててもいい気になり、
     再び顧みれば、国を捨ててもいい気になる。
     都市や国を危うくすることはわかっているが、
     このような美人は二度と手に入らない。



武帝はこれを聞くとため息をついて、「本当にこの世に、そのような美人がいるのか」とたずねた。
 
すると、平陽公主が李延年には妹がおりますと言う。
 
武帝がさっそく召しだして見ると、まさしく類い稀なる美女で、舞も見事であった。こうして彼女は武帝に寵愛されるようになり、一児をもうけた。

しかし、李夫人はほどなく病にかかり、若くしてこの世を去った。 武帝は彼女の死を悼み、甘泉宮に肖像画を掛け彼女を偲んだ。
 
 
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「徒然草子」 
 
 
 
 
    お題・・・「日本人は「歌合戦」がお好き?・・・天徳四年内裏歌合」その3
 
 
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                「天徳内裏歌合」
 
 
 
 
この二首を先ず思い出して下さいね。復習です。
 
最後の二十番恋題の勝負。ともに「忍ぶ恋」の歌。
 
 
右方・歌人=壬生忠見(みぶのただみ)
 
 
「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」
・・・恋をしているという私の評判は、早くも世間に広がってしまった。誰にも知られないように、心中ひそかに恋しはじめたばかりであったのに。・・・
 
 
 
自分の心情を素直に告白する形で詠んでいます。
誰にも知られぬ恋をし始めたばかりだった。
でも、私が恋をしているということが、早速、世間の知るところとなってしまった。
忍ぶ恋が世間に知られ、私は嘆いているのだ
 
 
                →一言で言うと、とても率直な歌。
 
 
 
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左方・歌人=平兼盛(たいらのかねもり)
 
 
「忍ぶれど 色にいでけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」
 
・・・心中深く秘めていたのだけれども、とうとう外に出てしまったことだ、私の恋の思いは。「恋の物思い」をしているのかと、周囲の人たちが、あやしんで尋ねるほどまでに。・・・
 
 
 
思慕の情を心中に秘め、人に知られないように恋の苦悩に耐えていた
だが、その思いに耐えられず、外に恋心が現われてしまった。
「ものや思ふ」というのは、会話文を引用した形になっています。
右方の忠見の歌のように、自分の恋心が世間に知られたことを嘆いているということを、自分で告白したので はなく、会話を引用して、暗示する形になっているのです。
           →一言で言うと、巧みな表現の歌
 
 
 
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この2首についてどちらが、「勝」にふさわしいか、皆様にお聞きしました。
ご協力有難うございました。
 
 
皆様の結果発表から。
 「右・忠見」勝・・・9名様
 「左・兼盛」勝・・・9名様
 「持」・・・2名様
 
 
何と、これは本物の「天徳四年内裏歌合」と同様の結果でございます。
 
 
 
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                            「天徳内裏歌合」
 
 
 
では、この勝負の一部始終を見てまいります。
 
 
講師(こうじ)」が左・右の歌をそれぞれ詠み上げます。
応援団である「方人(かたうど)」は、それぞれ応援する方の和歌を皆で唱和します。
最終勝負ですので、皆、いやがおうにも熱が入っています。
 
 
そんな中、最終的に判定をする「判者」であった左大臣「藤原実頼」は、困っていました。
この2首の優劣は伯仲していて、どちらが良いか考えあぐねてしまい、見極めることができないのです。
そこで、同席していた、教養人「源高明」に判定してくれとHELPを求めます。
しかし、「源高明」も、決めることが出来ませんでした。
 
 
 
 
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                   「時雨殿」・・・定家が百人一首を選んだ地
 
 
 
仕方ない、「」にしようかと思った時です。
「源高明」は、御簾の中にいらした村上天皇のお顔をちらりと伺いました。
 
 
すると、村上天皇は、ひっそりと小声で、「忍ぶれど・・・」と口ずさみなさっているではありませんか
 
 
源高明」は、そのことを、判者の「藤原実頼」に告げます。
そこで判者は「天気、或るいは、右にあるか」と判断。
「天気」とは、晴れ晴れ・曇りくもり・雨雨のことではありまへん。「天皇の御意向」です。
 
 
結局、判者は、このことで、右・平兼盛の歌に軍配をあげたのです。
 
 
 
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                            「時雨殿の和歌展示」
 
 
 
村上天皇の本当の御意向がどうであったかは分かりません。
ひょっとすると、両方の歌を口ずさみながら、どちらが良いかをお考えになろうとしていたのかもしれません。
でも、ともかく、勝負は決しました。
 
 
何と、この名勝負の勝敗を分けたのは、「天気」でしたー。
しかも、村上天皇が、ちょっと兼盛の歌を口ずさんだ、ただそれだけの事実でしたー。
 
 
 
右方の応援団は、どっと歓声を上げ、音楽ではやし立てます。
その後、一同、杯を交わし、音楽を演奏し、明け方まで楽しい宴が続いたのでした。
 
 
 
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                                  「時雨殿の歌仙人形」
 
 
 
 
後日談
 
①鎌倉時代に成立した『沙石(しゃせき)集本』という作品には、こう書かれています。
 
 
この大勝負に敗れた後、忠見は食欲不振に陥ってしまいます。
いよいよ重体となったと聞いて、兼盛が見舞いに行くと、
「私は、秀歌を詠むことが出来たと思っていました。ですが、貴方の歌を聞いて、あっと思って以来、このようになりました」と話し、ついにそのまま亡くなってしまったのでした。 
 
 
実は、この話は、鎌倉期に出来た伝説です。
忠見の家集を読むと、この歌合のかなり後にも生きていたことがわかります。
 
 
でも、なぜ、このような伝説が出来たのか??
それは、非常に低い身分であった忠見が、晴れがましい歌合に詠進できた。
その誉れある和歌にかけた執心が、いかにすさまじかったか、そのことを後世の人々が想像したからでしょう。
 
 
 
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②この時の平兼盛の歌は、極めて有名であったゆえ、この歌をもじって詠んだ川柳があります。
 
 
      「忍ぶれど 色に出にけり 盗み酒お酒お酒お酒お酒お酒
 
 
イメージ 11どなたですか~~?
 
兼盛の和歌より、こちらの方が傑作だと思われている方は??
 
あ、顔色が何故か、赤いですよ~。
 
どうしてでしょうか~~?
 
 
 
 
③さて、大勝負と言えば、現在アメリカで繰り広げられている大統領選も、票数が伯仲しそうな勢いですねー。
 
オバマロムニー。
 
「天気」はいかに?
この場合の「天」とは、悪天候雨雷台風になりそうな本物の「天気」。それからアメリカ国民です。
 
 
 
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「素人時事感想」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
我々、医大チームは、耳鳴り・脳鳴り・頭鳴りの可視化に成功しました(世界初キラキラ)。つまり、これまで自分で訴える以外、誰にもわかってもらえなかった病が、「目に見える」ようになったのです。そして、異常部位の特定も目で見て、できるようになりました。画期的なことキラキラです。
被験者になって下さった方々は、驚き、かつ喜んでくださいました。
大学案内→組織紹介→倫理委員会→委員会の開催状況→第120回に公開されています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お蔭さまで、多くの被験者の方にご協力いただきました。被験者の募集を一旦中断します。期間を置いて、再び募集致しますので、もしご希望がございましたら、ご連絡ください。 
 
関心のある方は、気軽に「内緒コメ」くださいね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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