今回はLevel 3の午後 Multiple Choiceを見ていきます。
基本的にLevel 2までと全く同じ対策で大丈夫です。特定の科目に関しては、CMAのテキストも併用して活用できます。ただ一つ違う点は、Level 2を合格する上で十分だった7割の正答率では、Level 3合格には足りないということです。もちろんEssayがめちゃくちゃできれば7割の正答率でも何とかなると思いますが、Essayで高得点を取るのは簡単ではありません。多くの合格者がEssayで苦戦しています。Nativeでなかったら、なおさらだと思います。Multiple Choiceは、満点を取るつもりで挑み、現実的には8~9割の正答率を狙います。
問題の難易度はそこまで高くありません。範囲の広さはLevel 2ほど広くはありません。しかし、正答率を少なくとも8割以上に持っていく必要があるため、中途半端な理解・暗記能力では無理です。午前のEssay対策も兼ねて、Level 2以上に細かいところまで対応していきましょう。
あくまで個人的な対策法ですが、Level 3はSchweserのPractice ExamよりもMock ExamやCFA協会テキストの章末問題をやった方が良いと思います。特に、次回に扱うEssay対策では、SchweserのPractice Examの出題形式が古いため、開示されている過去問と協会テキストに取り組むべきです。Multiple Choiceに関しては、Practice Examでも良いのですが、Essay対策を同時にこなす上でも、CFA協会テキストとMock Examを優先的にやりましょう。
Level 3の特徴としては、DerivativeやFixed Incomeを除いて、計算問題が少なくなり、運用手法、特徴、考え方などを問う問題が多くなります。Level 2では計算問題だらけだったEquityは、Level 3では全く計算問題が出てきません。計算問題が少なくなる分、より本質的な理解が求められます。Risk Management (Derivative)は引き続き計算問題が多いですが、Forward及びOptionの計算はLevel 2より複雑だと思います。
まとめると、
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計算問題が減るため、その手法の特徴や考え方など、本質的な理解を重視する。
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SchweserのPractice Examよりも、Mock ExamやCFA協会テキストの章末問題を集中的にやる。
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午前のEssayの負担を減らすためにも、満点を狙うつもりで取り組む。