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現役アナリストのCFA(米国証券アナリスト)受験ブログ

現役の証券アナリストによる雑談ブログ。

今回はLevel 3の午前Essayを見ていきます。

 

CFA試験の最大の関門だと思います。特に、多くの日本人が該当すると思いますが、英語がNativeでない場合、一段と厳しいです。Essayの特徴は以下の通りです。

 

  1. 選択式ではなく、論述形式で回答するため、readingに加えてwriting能力が必要になる。また、論述する必要があるため、中途半端な理解・暗記では回答できない。つまり、Level 2より理解・暗記の精度を上げる必要がある。

  2. 問題数が多く、Multiple Choiceに比べて時間が足りない。

  3. 科目別で見ると、Behavioral Finance, Private Wealth Management, Portfolio Management for Institutional Investors, Performance Evaluationなどが多い。特に、Private Wealth Management, Portfolio Management for Institutional Investors などIPS関連の問題は確実に出る。

 

Essayに関しては、CFA協会から過去問が開示されていますので、実際に時間を計って解いてみましょう。やってみると分かりますが、予想以上に、①思ったほど書けない、②時間が足りない、ことに気づくはずです。

 

①は、writing能力の低さ、もしくは理解・暗記精度の低さに起因します。ここで、writing能力は実はあまり問題ではありません。というのも、試験では難しい英文は書く必要がなく、箇条書きスタイルでも問題ないからです。私のような平均よりも英語能力が低い人間でも、Essayは約7割取れたので、難しい英文を作ることに拘るのはやめましょう。一つの問題に対する回答は、本質さえ捉えていれば短くてもOKです。むしろ、無駄に長い文章は時間がかかる上に、本質を捉えていない可能性があります。

 

問題になるのは、理解・暗記精度の方です。Level 3Level 2よりも学習範囲は狭いと思いますが、Level 2以上に深く理解・暗記しておく必要があります。問題を見た瞬間に、解法まで頭に思い浮かび、すぐに英語にしていく必要があります。そのため、Level 2以上に、この点を意識してノート作りをしましょう。Nativeの人がこのペースで解けば時間内に全て終わると思いますが、Nativeじゃない場合、このペースでも全部終わらない人の方が多いと思います。

 

私は、本番では約9割を回答、実際の点数は約7割でした。私の英語能力では時間内に全部回答できませんでしたが、周囲のNative合格者を見ると5割以下の点数で合格した人は結構いるため、英語能力が相対的に低くても悲観する必要はないと思います。