回る回る
漆黒の闇の中で
踊る舞う
微かな光に照らされて
 
(DX歌舞伎町)
 
 
クリスマス・イヴから風邪をひいた。
会社の人間にはうつしてもいいが、矢沢ようこさんにうつしてはならない。
被り席やポラ時に、その可能性があるため、年末年始は観劇を避けていた。
 
長引く風邪。
1中も中日となった時、ももいろクローバーZの有安杏果さんが引退を表明した。
なんと21日がラストステージになるという電撃ぶりだ。
こちらにも行かねばならないし、やはりストも見れるうちに見ておかなければならない。
おちおちしてられない状況になった。

↑を見ながら、東北の食材を食う。

日本全国飛び回る体力はつかずとも、朝一でデラカブに行ける体力はようやくついてきた。

 
2018.1.19(金) 1回目ハナ上野綾盆~3回目2景葉月凛
 
デラカブのテケツ、待合は寒い。
地下と外は直結しているからだ。
扉の向かうから、やや厳かな曲調が聞こえてくる。
券売機で券を買い、急いで捥ぎってもらい、扉を開け中に入った。
 
ハナ 上野綾
客席は10人もいない。
盆上、白いリングを使い、逆さⅠ、L、シャチなどを決める踊り子。
白い裸体に、大きな胸、かなりの可愛さ。
その踊り子が、上野綾さんと判るのは、ポラ時話してからだった。
以前見たのが、2012年4頭若松以来なので、実に約6年ぶり。
当時のレポを見てみると、この時もKAERAさんや牧瀬茜さんが乗っている。
今や堂に入った落ち着いた雰囲気すらあり。
難度の高いエアリアルリングを的確に続々決められるようになっていた。
 
2回目
よりアップテンポな演目。
嬉しい2個演しだ。
今回も盆ではエアリングを使う。
白いリングの円周上、数カ所の辺はうす緑色で、滑り止めになってるようだ。
それにしても、腰や脚だけをリングの支えとし、危険とも思えるようなポーズを続々決める。
少し花柄パンパースのような下着もナイスだった。
また、1回目はポニーテールだったが、2回目は角のようなお団子ヘアだった。
 
3回目
なんと3個演しだった。
ゴージャスな衣裳に豹耳と豹尻尾。
Crystal Catsの曲に合わせ運動量豊富な素早いダンスで魅せた。
盆はポーズベッド。
 
オープンではいずれも兎と花びらが縫われた紺のパーカーを着ていた。
 
2景 葉月凛
牧瀬茜嬢のピンチヒッター。
この日と翌日だけ乗り、その次は2中だそうだ。
直近に見たのがこれまた2012年。10中デラカブ神夜姫乃さんの引退式。
それ以前もデラカブで見ており、小柄ながら怪我をものともせず、エネルギッシュに踊っていたのを覚えている。
 
今回も期待に違わず激しいダンス。
衣装は和物だ。
盆では橙色基調の襦袢を大きく肌け、熱いオナニーベッド。
オナベッド自体久々に見た。
最後は、曲げた脚を激しく伸ばしイキ果てる。
やはりこれもいい。
 
2回目。
100万回死んで100万回生きた猫の物語。
ナレーションとともに始まる。
 
まず初めに海賊の猫。
猫耳、海賊風衣装でダンス。
誤って海に落ちて死ぬ。
 
次に手品師の猫。
最後間違えて身体を切られて死ぬ。
死ぬときはいずれも悲鳴が聞こえ、この時は鋸を挽く音付きだった。
その際、葉月凛さんが横たわり、手を天に挙げ、音響とともに暗転した。
 
次、泥棒の猫。
渦巻の風呂敷を首の後ろから括りつけ、軽快にステップダンス。
屋根伝いに移動したり、花道から盆まで行き来したりと動きを付ける。
何度目かの泥棒に入るとき、犬に噛まれて死ぬ。
 
ラストは野良猫。
自由を謳歌し、ジェリー・リーのロックンロールショーを行う。
女の猫に言い寄られ苦労しないが、一匹だけ見向きもしない白い猫が・・・。
盆では、その白猫となり、恋に落ちてからのラブシーンを演じる。
本ステに戻り、歳をとった白猫は動かなくなり死ぬ。
生まれて初めて泣く野良猫。
天に祈りを捧げ昇天し、終演する。
 
雄猫役では、ボリューム多めのショートカットウイッグに、猫耳を着け好演した。
日本のストならではの演目だった。
 
3回目
これまた3個演し。
黒基調、中世風のドレスで、林檎を持って舞う。
やや荘厳でハードな曲目だ。
媚薬入りの林檎だったのだろうか、黒い網柄のガーターストッキングのみの姿で、艶めかしく盆ベッド。
本舞台でもう一度林檎を手に取り、食べる寸前で終演する。
 
オープン着は、アニメが描かれた法被。
ポラは、お姉さん風の応対で性格もよさそうに思えた。
 
3景 KAERA
どちらかというと和の演目。
長いうす虹色の大きな布を背中から両腕に回し、その先を振り回しながら踊る。
手から先の布が自在に宙を舞う。
2曲目からは袖下の幅広で長い生地布が腕を回すことにより、勢いよく翻めき旋回する。
これも日本のスト特有の見世かもしれない。
盆はポーズベッドだった。
 
4景 澤木夢
未見の新人。
短いネクタイ、青いチェック地のスカートに制服風メイド着で登場。
ルックスは特に悪くはなく、ロングヘアの普通のOLといった趣。
操り人形を演じる演目だったためか、笑顔はなかった。
ポーズベッドはまだ固く、如何にも新人といった感じだった。
 
トリ前 沢村れいか
帳盆を前に、着物姿で座して登場。
帯に差し込まれた柄がやけに使用感のあるドスに目がいく。
賽を振り壺を被せたところ、サイコロが外に転がったが、誰も笑わなかった。
その後ヤッパを下に向け、片袖を脱ぎ、洋楽でダンス。
盆ではなんとオナベッドもあり。
また、ポーズベッドの曲目が長渕〇の蝉だったのは壺だった。
「極道の真似事」や「丁半賭博」というフレーズもなるほどあったし、一応剛ファンの自分としては溜飲が下がった。
ポラ時やポラ退き前は意外に語りが多く、次の自身の演目の紹介もあった。
 
2回目
先に、よりエロティックな初演しを演ると予告していたが、なるほど確かに言える内容。
盆では、黒のロングブーツに全開肌けたワイシャツ姿に。
暗く青い光の中、うっすらと汗をかき、艶めかしくもセクシーなベッドショーが見られた。
 
テケツ付近に今香盤唯一花スタがあった。
 
トリ 矢沢ようこ
暗闇の中、本ステ中央、まるで山のような、やたら大きな輪郭が見える。
照明が点くと、単に黒布を被り、その下から思い切り広げていたことが判明。
何かダース・ベイダー的に始まり、アラビアンと鎧兜を折衷したような衣装を着た矢沢さんがダンスを展開する。
衣装を脱ぎ、細縄を持ち盆へ。中途半端なSM風ベッドを繰り広げる。
王女からジャンキーに堕ちた女を演じているようだった。
その後一旦本舞台に戻り、一糸まとわぬ全裸に。
再度盆に進みそのままベッドショー。
難解な演目だった・・・。
 
ポラ時、新年の挨拶を交わす。
今日は、まだ客が少ないことが踊り子さん内でも問題になっているようで、珍しく2回目までいて欲しいと言われる。
 
もちろんです!!
 
2個演しであることを願う。
 
2回目。
2個演目だった。
キャバ嬢のように盛髪にし、般若の面を着けて登場。
和服の帯には厚紙で作った斧が差されており、それを手に取り舞う。
2曲目から面を取り、赤い着物に黒いラメの帯という美しい姿に。
その後、肌身が透けるほどの薄黄色の長襦袢を羽織り、花道を移動。
襦袢には羽ばたく鶴が二,三羽。
その他黄泉の国の花や生物が描かれており、星明りのような投光に照らされ輝いている。
劇場内が黒く溶かされていく中、盆を照らす投光。
回転する盆上、襦袢を脱ぎ肌身を晒し、慈しみのある繊細な動きや表情で色気を露わにする。
自らの羽で衣を織る鶴の恩返し。
盆が巡り、ようこさんの御顔とまなざしがこちらに。
 
ハウッ!!!
 
至福の見つめ合いが時を刻み、盆が進む。
流れに沿った王道のポーズベッドは、見る者を惹きつけていた。
全裸の状態から、再び淡い金色の長襦袢を纏い花道をゆく。
途中スモークが摩周湖の滝霧のようにかかり、天女は帰っていった。
 
いやー綺麗だったなぁ
 
ポラ時、年末の周年記念の際貰い損ねた、矢沢ようこ2018年20周年記念カレンダーを頂いた。
20年前の姿は、別人のように見えたが、貴重だった。
 
フィナーレ
ようこさんが、水鉄砲の先に糸とテニスボール的なものがついた物体を手にして登場。
踊り子さん同士「う~ん、う~ん」と言い、互いに当て合う。
1回目は主に矢沢さんと沢村れいかさんが仕合ったが、2回目は上野綾さんが矢沢さんに発射し当てたりした。
 
色紙ジャンケン
デラカブ恒例で3回目まで毎回行われていたが、今回2回目はなかった。
1回目「欲しい人は手を挙げて下さい」と投光さんがアナウンス。
ジャンケンするのは矢沢さん。
客が少ないためか自分以外誰も手を挙げず、上野綾さんが「とりあえずみんな手を挙げよう!」と発し、全員挙手でのジャンケンが行われた。
客数約10人。
色紙、2枚。
今回こそは勝てるかも知れない。
淡い期待を胸に、最初はグーから始まるこのジャンケン、矢沢さんはサービス精神旺盛のためか記憶にある限り初手はグー以外の何かを出していた。すなわち、パーかチョキを出すはず。なのでチョキを出せば負けることはない。
花道上、わざとらしく何を出すか考えたふりをしている矢沢さん。
 
「最初はグー!ジャンケンほい」
 
「あーーー」
 
客は少ないながらもどよめく声。
チョキを出した自分。
 
何を思ったかこの日に限って、矢沢さんがグーを出した。
 
「パーの人!」
 
踊り子さんたちが勝者を確かめていた。
 
合ポラ
合ポラは2回あった。
ともに客3人ずつ撮っていた。
 
なお2回目は客数もやや増えており、「まだ合ポラ撮る人いませんかー」と上野綾さんが呼びかけ。
が、いないと察し、「これ以上いうと、私の心に傷が入るからやめる。今でも少しひびが入った」と言い、笑いを呼んでいた。
 
↓ 見慣れぬ右上の看板
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↓ 真向い衣装屋の野良猫
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↓ すぐ角に侍博物館が出来ており、外国人が多数出入りしてた
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↓ 禅修行の風景も。すぐそばのデラカブも体験すべきだろう
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↓ MIKAさんも乗る
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↓ 今年もよろしくお願いします!
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