2013.1.19(土)@居ざっく 雅麗華の店

我々の果敢な突撃がみとめられたのか、見事正会員(仮会員かも)になることができた。
勝ち戦ながら、L字型のカウンター隅に着席する私とヴァンダレイ。
おしぼりを渡され、ともに顔を拭く。
自分たちの他お客はなく、どうやら口開けのようである。
そして、ここの主、雅麗華さんの姿もない。
メニュー。
戦友に従属し、先ず生にした。
1杯700円(メニュー最弱)である。
瓶から注ぐ形態ではなく、カウンターサーバ蛇口からジョッキに注入。
これがまろやかでとても美味かった。
お通しはおつまみ+クリームシチュー。
クリームシチューがまた美味い。
温か味があり、冬にはちょうど良い。
とりあえず、ロック座の話から始まった。
浅草1頭中のちらし等渡される。
チラシ攻撃だそうだ。
私たちの前、カウンター越しで相手をしてくれたのは、たまき美香さん。
14年前に引退。8年間の踊り子人生を全うした元ロック嬢だった。
もう一人、着物、カウンター客席離れに立ち、お相手してくれたのは、ショーパブ等現役ダンサーのキャストさんである。
まず始めは、われわれのスト客としてのレベルを測りかね、探っているようだった。
しばしの時。
チーママ、梓めぐみさんが「私の分はいいから、二人にドリンクあげて。」と言われる。
なんと!スナックもキャバクラ、ガールズバー方式だったか。
「すいません、どうそ。」といいながらも、何をあげればいいのだろうと焦る。
すると3人、何かビール瓶のようなものから、それぞれ小ぶりのグラスに注ぎ始めていた
「乾杯!」
こうして、本番スタートするのであった。

「今日はもう観てきたの。」
「いや、これから行くんですよ。」
「いつもは誰を応援しているの。」
何人かいて・・・。」

「この人は毎週行ってるんですよ!」
「何人かいたらいいわな。」
「そりゃあ、毎週いける。」

楽しいスト話である。
キャストの方は、たまき美香さん先陣にあと二人が加わる感じ。
話題は、われわれ二人のスト観、ともに行った浅草・デラカブ、はたまたガダルカナル島話にまで及んだ。

「衣装代とかすごくかかるんですよね。」
「いや、私は稼ぎ中心だから大したことなかったけど、チーママは大変だったと思う。
 チーママ日舞専門だったから。ほら、鬘とか一人一人ちがうからやっぱりお金かかるのよ・・。」
「鬘ですか!」
「私は日舞、やらなかった。日舞もやってみたらって言われたけど、いいえ、やりませんって言った(笑)。」
なんと、梓めぐみさんは、日舞専門だったのか。
しかもチーママ、4、5年前辞めたばかりで、約22年間やってたらしい。
雅麗華さん以上だ。
また、ニューカマーのたまき美香さんは気さくで面白い。
初期のころ地元が近いので顔出しNGだったとのこと。故にロック座所属ながら、地方ドサ廻り&穴埋めストッパー巡業が多く、結果、真の踊り子と化していったようだ。
「蕨とかも乗ったことあるんですか。」
「乗った!ミニもOSも両方乗ったことある。」
「ミニ、狭いですよね。」
「狭い。だから私1回行っただけで、次来てくださいって言ってきたときは、いいえ、行きませんと断った(笑)。」
今でいえば、メイミンのようなキャラだったのだろうか・・・。

移動列伝としては、仙台明け湯郷、湯原行きが印象的だ。
湯郷か湯原とは、岡山市から車でゆうに4時間以上かかる県北の秘境である。
いわゆる温泉街だ。
仙台でテッペン越え、次の日湯郷、湯原は無理だろう。
梓めぐみさんも「どうやって行くの?!」と驚いていた。

湯郷には大きい劇場と小さい劇場の二つあったらしい。美香さん自身どちらの劇場か忘れたそうだが、オープンショーのまさにその瞬間、カブリ客が「ゲーー」とタイミングよく吐いたこと、またオーナーさんが招待してくれる温泉で全裸仁王立ちをしていると、その瞬間観光客がやって来たことなど語ってくれた。
ナイスな踊り子である。

電話が鳴る。
「今、ニューアートでママを観た人が来てる。これから二人で浅草行くらしいよ。」
電話の向こうは、明らか雅麗華さんだった。


↓ ママ(雅麗華さん)の関連店。全てA5級の肉。スト以外の浅草近辺話も盛上がった。
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