いつも彼らはどこかで
小川洋子著
6/24 読了
試食コーナーで試食品を作っては売る女性。いつも来る女性客の家に行くことになり、初めて電車に乗る。いつもはモノレールのみ。どこで降りるのかわからなくなる恐怖で乗り物はモノレールのみしか乗れない。この女性客の世界に行った時の数々のお土産には国内の値札がついている。モノレールからみえる競馬場の好きな馬。外国に凱旋に行った馬の帯同馬となる。 帯同馬
作家が一緒に仕事をした翻訳家が亡くなり、その息子に会いに行く。翻訳家はビーバーの骨をプレゼントしてくれていた。
息子夫婦と言葉が違う。 ビーバーの小枝
イベントの何日前かをカウントするのを歴代の仕事にしているカフェの主人。オリンピックのカウントが1日ずれていた。カウント板についているハモニカを吹いているような兎 ハモニカ兎 ほか全8話
どこか、現実離れしていて、時に残酷でグロテスク。そんな話ばかりで、ちょっと怖い。安心できない、優しいようで優しくない小説の数々。私には精神的に安らげず、楽しくもなく。数え上げられる物たちの名前に辟易してしまったかな。
馬車は走る
沢木耕太郎著
6/30 読了
囲碁のチョウチクン。韓国人であって、韓国人ではない棋士。帰郷
石原慎太郎の負けた選挙戦を描く。題名の"シジフォス"を調べ、シジフォスのことを初めて知った。 シジフォスの四十日
夢を次々と実現させ、大金持ちになったあと、没落してもなお夢を持ち続ける男の御殿ミカド。 帝(ミカド)
小椋佳。 その木戸を
勝負しないヨットマン。 オケラのカーニバル
ロス疑惑の三浦和義の逮捕当日。 奇妙な航海
有名人についての話はつまらなかった。もう旬ではないからだろうか。私にとっての無名な人の方が顔も浮かばず、想像力も働かせられておもしろかった。とにかく、猛烈に読んだ。