ゴロワーズ・ブロンド。


黒煙草で有名なフランス煙草、ゴロワーズの紙巻煙草である。

特徴的な青いパッケージで、たまに見かける。


煙草とは何なのか初めて教えてくれた煙草であり、大学時代の思い出の煙草である。



学生時代に、私はいくつかの煙草を決めて吸っていた。


最初に手にしたのは黒いJPS、手ごろな短さでいい煙草だった。

それから何種類か味を見たが、長く吸えなかったり味が辛かったり、あまり好みに合わなかった。

そのとき、近所のタバコ屋のおばあさんが勧めてくれたのがゴロワーズだった。


往年の名歌手、かまやつひろしの曲に『ゴロワーズを吸ったことがあるかい』という曲がある。


そこに出てくるゴロワーズとは、本来の両切りのゴロワーズ・レジェールで、おばあさんが最初に教えたのもそれだった。

しかし、両切り煙草を吸ったことのなかったわたしは、大量の煙草葉を吸い込んだ挙句咽てしまい、結局吸うことができなかった。


味も妙に苦く、後味は辛く、当時の私はキツかった。(今は必ずしもそうではない。要は吸い方だったのだ)

そんな私を見かねたおばあさんの次のお勧めが、紙巻のゴロワーズだった。


画像はネットで探してきた。アップロードしてくれたどなたかに感謝を。



曾孫のブログ


味は、正直濃い。12mgだったと記憶しているが、実に深い味だった。

後味も比較的苦く、それこそカフェ・オ・レに合いそうな感じだ。

(個人的には安い番茶と一緒によく吸っていたのだが・・・)


学生のころは、これを10カートンほど買い込み、シャーロック・ホームズよろしくソファの前において

一晩中吸い続けたこともある。

それくらい好きな煙草だった。


外でもよく吸っていた。当時、2000年代前半はまだそれほど規制が厳しくなく、

キャンパスでも、マルボロやマイルドセブンを吸う僚友を尻目に、青いパッケージを出していたものだ。


思うに、吸うきっかけは煙草屋のおばあさんだが、吸い続けたきっかけは別だと今は思う。

別に一口吸って衝撃を受けるほど口に合ったわけでもない。

多分合うか合わないかでいえば、ポールモールのほうが合ったろう。

味でいえば、葉巻や煙管で吸うほうがおいしい。


要は学生特有の見栄、直近の用語で言えば厨二病というものだったのだろうと思う。

人と同じことをしたくなかった、そのひとつが鮮やかな青いパッケージだったというわけだ。



この間、久しぶりに店頭で買い求めて吸ってみた。

少し、気恥ずかしさを覚える。それがまた学生時代への郷愁になり、煙草の味を層倍にするようだ。


それと同時に、今はもう煙草屋を閉めて久しい、煙草屋のおばあさんのことも思い出すのである。