不登校の娘にした自宅学習の備忘録5 ぬいぐるみ | 「育児書にない!&しゃかりき!」〜元塾講師&ASD母子&不登校勉強対策用のブログ

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ASD当事者で、子供もASDです。元社会科塾講師です。
歴史の受験勉強、育児についての話や不登校の娘への対応の話、自分自身の生き方についても語ります。

2025年春に、塾講師ブログ「しゃかりき!」と合併しました。

みなさま、本日もありがとうございます。


本日も、不登校の娘の自宅学習の授業の

備忘録です。



今回は、歴史の授業をする際に必要だったものと

私が家事をしている間に一人で勉強するときに

便利だったものの話です。


1  歴史の授業であると便利だったもの


 

ぬいぐるみは、自宅学習の勉強での
相棒です。

精神的な安定もありますが、
一人で勉強するときに、一緒にぬいぐるみが
あると、勉強仲間がいると、
ちょっとめんどくさいな、と思う作業系の学習や、
無理かもしれないと思う内容の学習のときに
乗り越えることができるので。

もふもふセラピー的な?で。ニコニコ


また、歴史などの国や人物の動きを説明するとき、
下に地図を描いて、そこにぬいぐるみを置いて、動かしていく、という感じで説明すると
歴史の流れはわかりやすくなります。

地形を知ることで歴史の流れを予想しやすくなりますが、そこにぬいぐるみを予測して動かしてみて、
史実と合ってるか確認してみたり、と

自分も歴史の住人の一員として
見ることによって、
真剣に授業を聞くことができたりもします♪



2 ぬいぐるみを勉強世界に入れるまで


   
私も娘もぬいぐるみが大好きです。

でも、私は最近まで
ぬいぐるみに対して複雑な感情
持ってました。魂魂魂

私は小5のときに
ぬいぐるみを自宅に置いていたら
自宅に遊びに来た、当時の友達数人に

「小5にもなって、ぬいぐるみ好きなんて
幼稚!だから、馬鹿なんだ!
だから学校の勉強が出来ないんだね。」
と言われたことがあり、
さらに、ぬいぐるみに名前をつけていることを
知った子から
「気持ち悪い。将来、犯罪者。」と
まで言われました。


今から考えたら
「マンガ読んでても、幼稚、馬鹿、将来犯罪者」
「テストで点数取れないと、幼稚、馬鹿、将来犯罪者」
「◯◯だから、幼稚、馬鹿、将来犯罪者」
と色々と言われていたので、

彼女たちからしたら
本気で思って、言っているわけでなく、
ただ私が傷ついた姿を見て、優越感を感じて
ストレス解消していただけだと思います。


でも、いじめられた方からしたら
「ぬいぐるみを捨てれば、私を罵らないことを
やめてくれるかな?」
「マンガ捨てれば、、テストで高得点とれば・・・」
と本気で思っちゃうんですよね。
そんなことしても、仲良くする気は相手はないのにね。


私の場合は、母がイジメに気づいてくれたこと、
もうその子達と仲良くしたいと思わなければ
仲良くしなくて良いと言ってくれたので

ぬいぐるみもマンガも捨てなくてよかったのですが

どうしても、
「幼稚、馬鹿、将来犯罪者」
=「ぬいぐるみ」=「マンガ」=「勉強できない」
という構図が頭の中で出来上がってしまい、
それを心の底から違うとわかっていても
それを否定する絶対的真実の根拠が
自分で提示できなくて、
怖くてしょうがなかったのです。

中学になってから、
勉強が好きになってから
「マンガ」と「ぬいぐるみ」を
好きと思うことがよけいに怖くなって
しまいました。

心の底では、
好きなものと学力や知力は比例しないし、
勉強できる、できない、に、好きなものは
関係ないことは、わかってました。

それに、勉強できることで人間の価値は
決まらないのにね。


でも、
わたしが勉強が好きになった以上、
マンガとぬいぐるみを必要以上に
怖がることになってしまいました

それでも、マンガもぬいぐるみも好きで
マンガは近くの書店では絶対に購入しないで
かなり遠くの書店で、買ってました。
今なら通信販売で買うことできますが
当時はなかったので。

ぬいぐるみに対しては、どうしても
後ろめたさがありました。

大学生になったとき、
ポケモンのポッチャマのぬいぐるみが
可愛いな、と思って、購入したかったのですが
ぬいぐるみを買うのが怖くて怖くてしょうがなく、
買えずしまいでした。

今は、ぬい活もあたりまえ、
中学生、高校生、大学生でも
バッグにぬいぐるみチャームを
つけていたり、と、
ぬいぐるみ好きにとって
安全な世界になりつつあるな、と
思います。


今では、
ポケモンのキャラのぬいぐるみを買ったり
作ったり、キャラに服をつくったりもしています。

こちらは、大きい子(ポッチャマとナエトル)は
購入した子たち、小さい子たち(ブイズ)は、
私が、ニードルフェルトで作った子たち。

飛鳥時代末期の服装風をポッチャマに着せたりも。




3  娘の授業にぬいぐるみ使用



娘が小学生のときに不登校になったとき、
もう学校の勉強に合わせずに
自分の正しいと思える勉強ができると
気がついたとたん
勉強にもぬいぐるみを導入するように
なりました。


娘と違い、私は不登校になることは
なかったけれど、
無理して学校に生き続けた末路が私だったので
学校に行って失うもの」と
学校に行かないで失うもの」を
天秤にかけた結果、
娘の場合は、
「学校に行って失うもの」のほうが
代償は大きいと判断したので
娘が学校に行こうとすると
何も出来ない状態だったので
少しでも失うものを減らすために 
不登校生活の方を選んだわけです。

学校に行かない状態の方が
精神的に安定はするけど、
不安感がないわけではない。
同級生の友達が欲しいわけでもないし
一人のほうが好きだけど、
ふとさびしいときはある。

誰だって孤独はいやだ。

でも、生身の人間が近くにいると
もっと孤独を感じる。
 
「集団生活をしていた方が孤独で
一人でいた方が孤独じゃない」
それを言ってどれだけの人に
わかってもらえるだろうか?
と思うと、さらに孤独に感じる日々。

だから、何も言わない相手に
そばにいて欲しい。

それが娘にとって
ぬいぐるみだった

机の上にぬいぐるみを置いて勉強すると
妙に安心感があるんですよね。

さらに、
歴史などで国の動きや同盟関係を説明するとき、
手乗りサイズのぬいぐるみを使った授業は
娘にも安心感を与えました。


娘が不登校になる数年前から
羊毛フェルトのぬいぐるみを作成、販売を
していた私。
コロナ禍をきっかけに、販売はやめてしまい、
その在庫をいくつか勉強用に転用しました。

この子達ですね。↙




もし、在庫がなければ
趣味も兼ねて、作成していたと思います。




また、娘は、和風&洋風&アラビア風のドレスが
好きです。
でも、それはドレスを着て写真を撮ること、ではなく、ドレスの構造やドレスはどういう人達が着ていたか?の背景を知ったり、自分でドレスを裁縫で作ったりするのが好きです。

そのため、ぬいぐるみのドレスを作る、と
いうのをするのが趣味なんですが、
いかんせん、「童話のドレス」の作り方は
ありますが、歴史人物の服装の作り方は 
本では売ってないことが多いです。



十二単(正しくは小袿姿)は 
市販の本であったので 
娘は作成していました。


こちらは作成途中のもの。(娘が作成)

リカちゃんの手縫い関係の本はたくさんあるので
助かってます。


たとえば、古代ギリシアの服装、天平衣装などの
ドール服の本は売ってないことから、
娘は歴史を勉強して、自分で、歴史関係のドール服を作っていきたいようです。




今回は以上です。
ご覧いただき、ありがとうございます。

次回で、このシリーズは一旦終了です♪