と言えば、まずは「いちのや」さんでしょうか。

天保三年(1832年)創業という老舗です。


もう一軒、同じような創業、文化文政期の

1809年というのが「小川菊」さん、おがぎくと

読みます。建物も関東大震災後の三階建て、

この古さのために今回の東日本大震災で

耐震補強を余儀なくされて昨年暮れに手を

入れました。この経緯はおマメなSHINさんの

川越Style に詳しくまとめられてます。

「小川菊」一大叙事詩的にあの工事を♪


今日の昼にカミさんがうなぎはどうかと言うので

このブログなどで知ってはいたが、実はまだ

入っていなかった小川菊さんに行ってみようと

出かけてみたわけです。街中なので駐車など

考えなければならないところにはあまり縁が

なかったというのが本音ですが。


で、調べてみると、裏と言うか表通りに3台分

の駐車場がある、では早めに行けばよかろうと

11時半頃に着くと首尾よく1台分だけ空いていた

ので止め、大正浪漫夢通りと名づけられた1本

東寄りの雰囲気の良い商店街?に回り込んで

店内へ。


satoyamaのブログ


すでに客の姿も多かったが、二階へ案内されると

席はまだ半分ほど余裕がある。とても雰囲気の

良い座敷に配置されたテーブル席について、鰻重

の上を注文、しばし待って肝吸い付を戴くと、旨い!


のはあたり前でしょうが、最近食べた上野・伊豆栄

や浅草の初小川、最近話題の川越ぽんぽこ亭、

埼玉・小川町の割烹旅館・二葉など、思いつくまま

に比べてみたが、炭焼きの初小川の香ばしさに

伊豆栄のふっくら感、加えて甘さのある絶妙のたれ

これぞ蒲焼!というものに出会った感がある。


食後、近くの大正館の美味しいコーヒーで一服し、

買い物にも回ったが、その後もうなぎの味が口に

残り続けていて、文字通りあとをひいた。

satoyamaのブログ


長く続く老舗、良い評判というものは、やはり

試してみる価値がある。早くくればよかったと

ちと後悔。でもまた知った古くて新しい味との

うれしい出会いでした。