このブログの主旨と目的を書き記しておきます。

僕は東北関東大震災の起きた3月11日から8日後、3月19日に深刻なガソリン不足のなか東京から北茨城へ往復340Km自転車で救援物資を届けてきました。

その時の様子はこちらに克明に書き残してあります。

http://ameblo.jp/cervelo0625/entry-10837664297.html

http://ameblo.jp/cervelo0625/entry-10840549480.html

はじめはこの体験記を残しておこう、そう思いブログを開設しました。それまでブログなど書いていなかったのですが、詳細な報告と、今回の行動で大きな役割を果たしたTwitterなどのソーシャルメディアがどう活用されたかを書き残しておきたかったのです。ソーシャルメディアが果たした大きな役割。3月19日のあの日、Twitterがなければ僕は現地で立ち尽くしていたことでしょう。何せ被災地の茨城県北地域とはなんのつながりもなく、土地勘もなく、知り合いもいない状態で走っていったのですから。


これは、3月17日に発した僕のつぶやきです。

『都内会社員実家水戸の者です!カロリーメイトやチョコバーなど非常食100個調達しました!ロードバイクで直接届けに行きます!水電気ガス無く食料も底をつきそうな緊急の地域を教えてください!6号を北上します!走力はいわきくらいまでなら行けます! #save_ibaraki』

すべてはここからはじまりました。

僕はそれまでTwitterは趣味でランチをつぶやくくらいで、ハッシュタグも #save_ibarakiしか知りませんでしたし使い方も良く分かっていませんでした。

しかしこのつぶやきを見てくれた方がいろんなハッシュタグに投稿してくれたり、リツイートしてくれたりと拡散してくれました。いま記録を見てみると最初に拡散してくれたのは7人の方だったようです。

そこから芋づる式に拡散され、ちらほらと僕のところに関連ツイートやフォロー依頼が来るようになりました。僕も情報の信用度を高めるため、物資の写真を撮ってツイートしたりし始めました。

はじめは7つの拡散がどんどん広まり、積極的に現地との橋渡しをしてくれるフォロワーも現れ僕も被災地の方と直接のつながりを持つことが出来るようになり、何が必要か、いつ、どこで渡すか、途中の道路や物資の状態がどうなっているのか、細かな情報がどんどん入ってくるようになり、結果的に極めてスムーズに援助物資を手渡すことが出来ました。

これまで最初のつぶやきからわずか2日。信じられないスピードです。

見知らぬ方たちですが、僕のつぶやきを見た方みんなで力を合わせてつながり作り広められなかったら、僕はただ闇雲に被災地に行っただけで終わっていたことでしょう。

これほどTwitterが人の役に立つものなのかと思い、物資配達後、僕は報告記事としてブログに書き起こしました。

そして以前より著書を読んで知っていたITジャーナリストの佐々木俊尚さんに、Twitterを活かしてこんな活動をして、ブログに書いたのでぜひ読んでくださいとメールを送りました。

これが3月23日の出来事です。そして、その日のうちに拝見いたしますと返信がありました。

翌24日、なんと佐々木さんが自身のつぶやきで僕のブログを紹介してくださいました。実際のつぶやきはこちら。

『北茨城まで往復340キロを自転車で往復し、救援物資を届けてきた人の報告。この方凄い。そしてリアリティあふれる報告の内容。Twitterがつなげる支援と連絡の輪。感動した。/3月19日、地元茨城県の被災地、県北地域へ行ってきた。 http://t.co/47wE6D6』

佐々木さんはITジャーナリズムの第一人者です。10万人を越える人たちからフォローされています。つまり一瞬で10万人に僕の体験記が紹介されたのです。

紹介直後からブログのアクセス数、僕へのフォロー依頼が爆発的に伸び続けました。3月31日現在、やっと落ち着いてきた感じです。

以前は20人くらいだった僕のフォロワーは現在900人以上。いろいろな方に活動を知ってもらえて、応援のつぶやきやメッセージをたくさん頂きました。

それと同時に今回の行動がきっかけとなり、大きなつながりを作ることが出来たので今後も被災地支援に向けてより一層活用していこうと考えました。

最初は体験記として一枚だけの記事として残しておくつもりだったブログ。今は震災のあと少しづつ復興していく被災地の様子を伝えるために、頻繁に現地に赴き(もちろん自転車で!)写真付きのレポートを載せたり、風評被害を食い止めるためこちらも写真つきで被災地から出荷された安全な野菜の実食レポートを書いたりしています。

今回の大震災。復興支援は長く続く長期戦になってくると思います。

ひとつの体験記として始まったブログですが、これからもレポートし続けていきます。どうぞみなさん見守り続けて頂きたいと思います。

僕はソーシャルメディアの可能性を肌で感じています。活動し、報告します。その度にどんどん拡散され、少しでも多くの被災者の方、支援者の方の糧となれればいいな、と思っています。

そして月日が経ち、いつか完全に復興したと言い切れるくらい被災地が元の姿を取り戻したときには、被災地のグルメや観光、サイクリングコースを紹介しているようなブログになっていることでしょう。

どうぞみなさんよろしくお願いいたします。