銀座と西荻窪でグループ展をほぼ同時期に開催されました。
銀座は大きな作品を展示して、西荻窪は販売会に近い形で行われました。
どちらも大盛況で来てくださいました方、ありがとうございました。
一緒に参加された作家さんはほとんどの方が初めましてという初対面の方ばかりでしたが、和気あいあいたのしい時間を過ごさせていただきました。
銀座の水で繋がるアートワークスでは最終日にクリスタルボウルという珍しい楽器でのコンサートが行われて、会場には多くの方いらっしゃって皆さん静かに演奏を聴いていました。
演奏後質問コーナーや実際の楽器に触らせていただけたりということで、会場に来ていたお子さんが積極的に参加したりして、本当にいい展示会だったなと思います。クリスタルボウルとは読んで字のごとくガラス素材のボウルのことで、これの淵をなぞるとグラスハープのように共鳴した音が鳴ります。
さらに、淵をたたくと仏具のおりんのように鳴ります。
これくらい大きなボウルになると、おりんのような高い音ではなく、どちらかというと鐘の音のような音で鳴り、一つの共鳴が終わる前に別のボウルを鳴らすことで和音のように広がり、美しい音の中に浸るような感覚になりました。
瞑想にふけるにはとても心地いい音ですね。
このほか高い音のツリーチャイムやライヤーという琴のような楽器がところどころに入るのですが、ライヤーはどことなく中東を思わせるような響きのものが入ったり、不思議な空間を醸し出していました。
まさに静かに聞く音楽でした。一方の西荻窪で行われたクリスマスコレクションは、販売会でアクセサリーのみの展示をしました。
今回はお店に出している商品のほかに、新作をいくつか持っていきましたが、その中でもとても時間をかけて作った作品をご紹介します。こちらの作品は「妖精の卵」という題名の作品です。
すべてシルバーでできていまして、下の丸い部分は球体なんです。
この球体部分は中は空洞にしてありますので、とても軽いです。
打ち出しという板をたたいて丸みを付けていく方法で作った作品で、2つの半円を貼り合わせて作っています。
気に入った形になるまで何度も試作を重ねた作品です。実は、表と裏でデザインが違う卵なんです。
なぜなら、それは妖精の卵だから。
しっぽのような蔓のようなものが卵から出ているんですよ。
これがバチカンになっているのですが、いったいどんな妖精が生まれてくるんでしょうね。
今後はこの卵シリーズを作っていこうかなと思っています。今回は、彫金で作った作品が多く、石が入った作品は穴の開いていないカボションを包んでいたり、リングも作りました。
真鍮で作ったものは、かんざしやポニーピックといった、今まで作ってこなかったものを作ってみました。
ポニーピックは好評で、もっといろんなデザインで作るつもりです。
引用元:2つの展示会が終わりました
水と繋がるアートワークスが始まりました。
私は2日と4日の午後に行く予定なのですが、一緒の参加する作家さんが搬入時の様子など写真を送ってくれたので、ご紹介します。
日程
11月29日-12月4日
ギャラリー 枝香庵Flat
東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング7F
21名の素敵な作家さんが集まります。
是非お越しください。
今回は、ちぎり絵とワイヤーワークと彫金を組み合わせた大きな作品を作ったのですが、そのほかに、額が気に入ったものが手に入らず、手持ちの額をリマイクしてモールディングの部分から作ってみました。
そして、木に苔がついている様子を作る時に、和紙を貼ったら海藻のようになり、羊毛フェルトをちぎってそのまま貼ったらアオミドロのようになり、丸めて張ってみたら羊のようになったりするなど、なかなか思った通りにならずに、最後は羊の毛を毟ってみたらいい具合になりました。
そんな様子を2分くらいの動画にまとめたので、見てみてください。水をテーマにした展示会ですが、今回作った作品は「夢蝶泉」という名前にしました。
実は、これは以前作った黒猫が外を眺めていると木に蝶が止まっていて、花壇には蝶がたくさん舞っている様子を作品にしましたが、あの続きのシーンなんです。
あの話は、まだ全然出来上がっていないのですが、冒頭のシーンだけは考えてあったので、水のテーマとも合うので今回作ることにしました。
~黒猫のお話~
ある日、黒猫が外の蝶に興味を持ち、そのまま外に様子を見に行ってしまいます。
花壇には蝶がたくさん飛んでいて、その蝶を追いかけていくと森の中に入ってしまいます。
誘われるように入った森の奥には泉が湧いていて、たくさんの青い蝶が飛んでいました。
これは黒猫が現実なのか夢なのかよくわからない世界を見てくるお話なんです。
この泉に到着する前に2つくらいののカットを作品にする予定なんですけど、先に泉のシーンが出来上がってしまいましたね。
この作品は、黒猫が見た景色になります。
引用元:水と繋がるアートワークスvol.5
これから展示会が2つあります。
まず最初に行われる「水で繋がるアートワークス」という展示会で、銀座の枝香庵Flatというところで行われます。
水がテーマで21人の作家が集まり、水に関する作品が展示されます。
詳しくはこちら前回、ゆったりと水が動いているところに咲く蓮の花という和の感じで作ったのですが、今回メインで作った作品は全く違った雰囲気で目指したものはファンタジー背景みたいなものを作りました。
実は、前回蓮を作ったときに「水」をワイヤーで表現するのは非常に難しいと思ったんです。
水を表現するときって、水の表面には波ができてそれを表現するのにどうしても色がついていないと水に見えないんですよね。
濃い色や淡い色が混ざり合ったり、はっきりわかれていたり。
色がはっきり分かれているところは、ワイヤーでも表現できますが、難しいのはふわっとなくなるような薄い色合いの所は、ワイヤーでは色を薄くして背景に溶けるようにぼかしていくということができません。
なので、ワイヤーで水を表現するには、雫だったり、氷だったり、蛇口から勢いよく出てくる様だったりと水がある形を作り出しているものに限定されてしまいます。
でも、私は水と聞いたときに連想したのが、海だったり、池だったり、湖だったり、泉だったりと形がない圧倒的な「水」の溜まっている場所をイメージしました。
やっぱりそういうものが表現したいなと思ったのですが、ワイヤーでは水そのものを表現するのは難しいので、水の周りのものを作って、水そのものは背景でもいいのではないかと考えました。
ということで、作ったものは「深い森の奥にひっそりとある泉」をイメージして作りました。
泉はそれ自体は背景として描き、周りの木や草花や蝶などをワイヤーで作りました。こちらがその木です。
今回も大きな作品なので、この木も45㎝くらいの大きさがあります。
柔らかいアルミワイヤーをねじって作っています。
柔らかいと言ってもこれだけ太くなるとねじるのはなかなか大変で、工具を使うと色が剥げてしまうので、手でねじったんですけど、手が痛かった・・・。
また、ねじる前の工程でかなりの量のワイヤーを同じ長さに揃えないといけないので、どうしようか考えまして、こちらのような方法で作りました。この投稿をInstagramで見る
そして、私にとって一番の難関は背景でした。
背景すなわちそれは絵ですよ!
絵を苦手としている私は水など書いたことがありません。
たとえ鉛筆でそれらしいものが描けたとしても、色を塗ったとたんに台無しにしてしまうんです。
絵具って筆の使い方を知らないと描きたいように描けないですよね。
そう、絵具を使って描くのは私にはハードルが高すぎるんです。
そこで思いついたのは和紙のちぎり絵。
絵具だと色を置いた瞬間にそれをなかったことにはできませんが、ちぎり絵なら、一度ちぎったものをいてみて、どんなふうになるか見ることができますし、たとえ貼ってしまっても、失敗したと思ったら剥がせばいいしっていう安易な考えで、やったことのないちぎり絵で背景を作り事に決めました。
そして、和紙を売っているお店を探して買いに行き、YouTubeで和紙の貼り方を見よう見まねでやりました。
私の場合はベニヤ板に和紙を張り付けていくので、何度糊を置いても台紙がふやけてしまう心配がないということもちぎり絵がいいなと思った理由ですね。
そして、さっそく貼ってみました。これは、ベニヤに刷毛で水を塗り、糊を水で溶いて和紙に塗ってベニヤに置いたところです。
中央に向って白くなっているグラデーションの和紙ですが、今白いところが濡れて透けているので、ベニヤの色に見えますね。
乾くと周りの色も真ん中ももう明るい色で白っぽくなります。
この白い部分の一部を泉に見立てていきます。
和紙屋さんでいろんな色を買ってきたんですが、実際作っていくと、こういう色もほしい、こういう色じゃないとダメなのにっていう事多くなってきて、作業が中断してしまうので、紙だし自分で好きな色付けたらいいんじゃないと思って、染料で染めることにしました。
写真のような和紙や向こうが透けて見えるような薄い和紙に青い色を付けているところです。こんな風に、試行錯誤しながらちぎり絵で背景を制作していました。
どんなふうに出来上がっていくかは、また次回。
引用元:展示会 水と繋がるアートワークス
ようやく一番大きな作品の完成のめどが立ち始めました。
後は注文している材料が届いたら、それを取り付けて完成です。
あと残り2つは小さな作品で、水に関係する作品を作ります。さて、ワイヤーリングシリーズ第24番目 段違いワイヤーリングが公開となっております。
こちらはも1本のワイヤーで作る簡単なリングですが、フレームが上下にずれているので、華奢なんですけど、中央のビーズが縦に入り、ボリュームがあるように見えるリングになります。
最初に作るしずく型の輪が同じくらいの大きさになることと、根元に巻き付けるワイヤーをタイトに巻き付けるのが綺麗に見えるポイントです。
簡単なので作ってみてね。
24 段違いワイヤーリング
引用元:24 段違いワイヤーリング
さぁ~いよいよ動画のストックがなくなってきました。
展示会の作品作りに集中しているので、作れていないので、来週あたりからちょっと公開が遅くなってしまうかな。
昨日ワイヤーリングシリーズ第23番目 8の字2粒ワイヤーリングが公開となりました。
8の字の作るビーズとその周りーのフレームを1本のワイヤーで作っている作品になります。
少し傾いているのが特徴で、右傾き、左傾きは作り方が一緒なのですが、向きが真逆になるため戸惑うと思うので、最後に反対向きの作り方のポイントも解説しています。
とにかく簡単なので、作ってみてください。
23 8の字2粒ワイヤーリング
引用元:23 8の字2粒ワイヤーリング
展示会の作品作りに追われて、動画の配信ができるか心配になってきました。
遅れてしまうかもしれませんが、頑張ります。
さて、今日公開になったものはワイヤーをねじって輪を作っていくというものすごくシンプルなリングです。シンプルなんですけど、輪の大きさをいつも同じに、輪の間隔を一手に保ったままフリーハンドで作ろうと思うと、それこそ職人になれちゃうくらいの鍛錬が必要です。
この動画では、丸ペンチをちょっと変わった使い方をして輪の間隔を一定に保ちます。
彫金ではピンセットを固定するときにやる方法なのですが、あまりワイヤーワークのペンチをそういう使い方したりしないかもしれないですね。
また、ねじる間隔が同じになることで、輪の大きさも同じくらいの大きさになります。
こちらは先まで幅広の平ペンチをうまく使って、毎回同じねじりになるようにします。
この方法だと初心者の方でも綺麗にねじり輪を作ることが可能です。
簡単に、素敵なリングができるので、ぜひ見てみてください。
21ねじり輪ワイヤーリング
引用元:22 ねじり輪ワイヤーリング
ワイヤーリングシリーズ第21番目 ビーズ入り三つ編みリングです。
19番、20番の応用編となる作品ですが、三つ編みの真ん中にビーズを入れて編んでいきます。
編み方やワイヤーの処理方法は前作と同様ですので、簡単です。
手のひらの方はビーズを入れず、普通の三つ編みで着けたときにゴロゴロしないので、着け心地はとてもいいリングです。
入れるビーズによって可愛くなったり、大人っぽくなったりしますので、いろんなバージョン持っていてもよさそうですね。
また、簡単にサクッと作れますので、お友達にプレゼントなんかいかがですか?
21 ビーズ入り三つ編みリング
引用元:21 ビーズ入り三つ編みリング
本日20時に公開となりましたワイヤーリングシリーズ第20番目のつなぎ目のわかりにくいリングです。
また三つ編み?この間見たし、って思わないでください。
確か、三つ編みだけで装飾はほかには何もないシンプルなリングなので、地味に見えるかもしれません。
では、なぜこの作品をわざわざ動画にしようと思ったかといいますと、彫金のようにどこまでも網目が続いていて、どこが切れ目かわからないというリングが作りたいと思ったからです。
彫金はロウ付けといって、始点と終点をロウ材を溶かして接着するので、始点と終点が見えなくなりますが、バーナーをつかなわないワイヤーワークだけのものはそういうわけにはいきません。
ワイヤーって始点と終点があるので、どうしてもワイヤーの両先端をうまく見えないように処理しないといけないんです。
たいてい、渦巻きにしたリ、装飾の陰に隠したりして処理します。
だから、飾りのないシンプルなものほどその切り口の処理は難しくなります。
今回は装飾のないリングの切り口をなるべく目立たないように処理するにはどうするかということがポイントになります。
やっていることは簡単なことなんですけど、シンプルなだけに失敗も目立ちやすい技術になりますね。
これはすごく時間をかけて考えた方法なんで、地味だけど公開してみました。
作り方は途中までは三つ編みなので、前作と同じです。
最後のワイヤーの始末の仕方だけが違うのですが、彫金のように全く処理したところがわからなくなるようなことは不可能ですので、なるべく目立たないように処理しています。
こちらがそのアップ画像です。
切り口は4か所あります。
よく見るとわかると思いますが、こちらはアップ画像なので、これが指についている場合はパッと見てはわからないと思います。こちらの画像は、切り口が見えるように指に付けた画像です。
こちらもアップ画像なので、他の網目との違いは判りますが、これが実物大の大きさで、指についていたらほとんどわかりません。
今回はなるべく彫金で作ったようなリングに見せるため、三つ編みの網目が途切れないように見えるワイヤーの始末の方法を公開しました。
20 つなぎ目がわかりにくい三つ編みリング
引用元:20 つなぎ目のわかりにくい三つ編みリング
ワイヤーリングシリーズ第19番目 三つ編み薔薇リングです。
以前も同じような三つ編みの薔薇リングの作り方をご紹介しましたが、その時とは作り方が違います。
まず、三つ編みは3本で作るから三つ編みなんですが、長さの違う2本のワイヤーで作ります。
さらに、三つ編みするときは根元をテープや固定する器具などで固定して、両手で編んでいくのが普通のやり方ですが、今回は、そうした道具を使わず、片手で押さえて、もう一方の手で編んでいきます。
つまり片手だけで三つ編みを作るんですね。
これはワイヤーが曲げたら元に戻らない特性を使った、ワイヤーならではの方法じゃないかと思います。
三つ編みは力をあまり必要としないので、こういうことができますね。
そしてもう一つ、前回ご紹介したものとの違いは、薔薇を作る時のワイヤーの数です。
通常三つ編みは3本で編みますので、左右に3本づつの切り口ができます。
全部で6本の切り口の処理が必要になります。
前回は3本で作りましたので、それを全部薔薇の渦巻きにして処理しました。
ワイヤーの本数が多いので、必然的に薔薇が大きくなります。
今回のワイヤーリングは華奢がテーマなので、この方法だと薔薇ばっかりものすごく大きくなってしまうので、ワイヤー2本のみで小さく作るようにしました。
残りのワイヤーの処理方法もちょっと変わっていますので、ぜひ動画を見てくださいね。
本日 20時公開です。
19 三つ編み薔薇リング。
引用元:19 三つ編み薔薇リング
ワイヤーリングシリーズ第18番目 一文字ワイヤーリングです。
小さなビーズを一直線に並べたリングですね。
着けた時に似たような雰囲気になるものにぐるっと一周装飾されているエタニティーリングがありますが、あれは指の腹のほうまで石やビーズが来るので、着けた時に指と指の間にリングの厚み分の隙間が出来たり、手のひらのほうがカチャカチャものに当たったりして、違和感を覚える人もいます。
それに比べて、一文字リングは指の背のほうにしか飾りがないので指同士がピタッとくっつけられて、手のひらのほうは平らになりますので物が当たりません。
着け心地は圧倒的にこちらの方がいいと思います。
そして、ワイヤーリングのいいところは、軽いということですね。
彫金でリング作る時は0.6㎜というリングはあまり見たことがありません。
これはワイヤーで作っているので、もう指輪をしているのを忘れてしまうくらい軽いです。
ワイヤーリングシリーズの中でもいくつか私個人的に好きなものがありますが、これはお気に入りの一つですね。
指にはめて撮影した後、外すの忘れて1日つけっぱなしで、お風呂に入る時に気が付きました。
そして、さっそく作ってくれた方が画像をシェアしてくれたんですけど、四角の竹ビーズで作ってみたそうなんです。
これがまたすごく素敵で、竹ビーズだから1直線に全部つながっているように見えて、かっこいい作品でした。(許可取っていないので画像を添付できないのですが)
いろいろ石を変えて作ると全然違うタイプのリングに見えるのも面白いですね。技術的にはメガネ留めだけです。
メガネ留めができれば作ることができます。
ポイントはなるべく小さな輪で作ったほうがいいですね。
そして最後にフレームをきっちり締め上げて形を整えるときに、メガネ留めの輪が引っ張られて多少楕円になりますが、それでOKです。
気にせずしっかり引っ張ってください。
まんまるよりシャープな印象になるので、楕円のほうがかっこよく見えます。
18 一文字ワイヤーリング
引用元:18 一文字ワイヤーリング