パリ・プラ-ジュ 2012 | 知ろまいかパリ
毎年夏の間パリのセーヌ川岸はパリ・プラ-ジュと称して普段自動車専用になっている道路から車を完全排除しヴァカンスに出かけられない人、外国からの観光客に歩行者天国として解放している。このイベントは2002年から始まりその後地方に広がり、近年ではベルリン、ブリュッセル、ブダペストといった外国の主要都市にまで拡大している。

プラ-ジュ(浜辺、海水浴場)にするにはどうするか、まず大量の砂が必要です、そのため地方の海岸から6000千トン以上もの砂が運び込まれ、椰子の木なども設置される。そして砂を敷き詰めパラソルやデッキチェアーを大量に並べ無料開放、カフェー、レストラン、アイスクリーム屋はもちろん、子ども達には専用の砂場、プール、霧のシャワー、ピエロ、大人には無料マッサージ、ペタンク(鉄のボール遊び)場と至れり尽くせりの大判振る舞い、総費用は2億円以上の一大イベントですが費用はすべてパリ市とスポンサーで負担、と市民にとっては良いことずくめなのですが問題は天候、、、このイベントが行われるのは毎年8月、8月のパリといえばもう夏の終わり、どうして7月にやらないのか、できないのかわかりませんが、案の定今年のパリの8月も涼しい夏、私が見物に入ったときは特にひどく雨降りで人の出足は微々たるものでした、、、

今日のニュースはそのパリ・プラ-ジュ2012のプランが発表されたということです。フィガロ紙に載ったこのニュースのタイトルが "困惑するセーヌ左岸の将来"と謳われていましたが私も下の絵を見てびっくり仰天、セーヌ川上に複数のBarges végétalisées(植物船?)を作ろうという計画のようです。これじゃパリのせっかくの美観が台無しじゃないか、という話しですが、過去の歴史、遺産だけに頼らないで新しいものを取り入れようとするフランス人の発想は見習うべきなんでしょうか。

写真の植物船はシャンゼリゼはグラン・パレからアンヴァリッド橋を渡って西に少し歩いたセーヌ左岸にできる予定です。



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