第22話「氷結界の脅威! 八雲VS詩織」 | 東方自伝録


――デュエルアカデミア本校 資料室にて


資料室。机に置かれた資料の山積みさがデュエルアカデミアの歴史を物語ってくれる生徒立ち入り禁止の部屋である。そんな部屋に、場違いだと思ってしまう一人の少女がいた。


彼女の名は、滝川詩織。プロデュエリストであり、デュエルアカデミアのオベリスク・ブルーの生徒である。
何故彼女がこのような場所に着たというのは、ある事情があってのことであった。


詩織「……3年前のデータで、姉さんの記録が残っているのは――」
詩織「これね。『2007年7月27日、オベリスク・ブルーの特待生の生徒たちと引率教師が、突如行方不明に』」


彼女の姉、滝川忍(タキカワ シノブ)を探してのことであった。
滝川忍は3年前のデュエルアカデミアの生徒で、当時はオベリスク・ブルーに所属していた。
だが、突如3年前から消息を絶ち、現在に至るわけである。
プロデュエリストである詩織がこの学園に来たのは、忍の手がかりを探しにきたからである。


詩織「……オベリスク・ブルーの特待生と引率教師が、特待生寮で課外授業を行いに向かったきり消息を絶つ。特待生寮か……。そこに行けば何か分かるかも」
詩織「デュエルアカデミアのデータファイルにハッキングした結果がこれだけだったけど、手がかりとしては充分かな」
詩織「とりあえず、その特待生寮ってのがどこにあるのか分からないからそれをまず探すことが一番ね。……確か、購買部の前に島全体の全体図があったはず。よし! 行ってみようっと」


資料室を後にし、特待生寮の場所を確認しに購買部前のこの島の全体図を確認しに足を運ぶことにした。


――数分後、購買部前にて


詩織(……場所はここを出て北の火山の方向ね。でもあの辺って確か生徒立ち入り禁止区域だったはず。夜を待つしかないか……)
詩織(てことは、なんか適当に暇を潰して夜になるのを待たなきゃいけないのか……。何か暇つぶしになるようなものはないかな?)


そこで詩織の眼に飛び込んできたのは、購買部の前にできた人だかりである。
どうやら、誰かがデュエルをしているようだ。


詩織(デュエル?)


生徒C「おお! あの杉並が負けたぞ!」
生徒D「すっげー! 何者なんだあいつは!?」


杉並という名で有名な人物はオベリスク・ブルー所属の杉並太一しかいない。
彼は、リスペクトデュエルで有名なサイバー流の次期後継者であった。


詩織(あの杉並太一が負けたということは、相手はかなりの力量の生徒ってことになるわね……。じゃあ、日本アマチュアチャンピオンだった男、暁伊織かな? それとも私を負かした白河奈菜香?)


詩織自身も興味があるようだった。


詩織(どちらにせよ、その子とデュエルすればいい暇つぶしにはなるかな)


軽い足取りで、人だかりの輪の中へと入っていった。


――同刻、購買部前にて


??「あ、奈菜香だ!」


自分の名前を呼ばれ、不意に振り返る。
そして、見知っている顔を見つけ、口元が綻びた。


奈菜香「あ、詩織! 着てたんだ!(きゃっきゃっ)」
詩織 「うん。奈菜香に会えて嬉しいよ(きゃっきゃっ)」
奈菜香「私もだよ!(きゃっきゃっ)」


伊織「どうしてこうなった」
八雲「あいつら友達だったんだ」
伊織「つっこむとこそこかよ!」


詩織 「ねぇ奈菜香」
奈菜香「何?」
詩織 「奈菜香が杉並太一を倒したの?」
奈菜香「ううん。私じゃなくて、あそこにいる私の幼馴染が」
詩織 「幼馴染?」
奈菜香「うん」
八雲 「なんか呼んだか?」
奈菜香「特に呼んでないけど。あ、ちょうどいいや。紹介するね。彼女は私の友達で、滝川詩織。入学試験でデュエルしたデュエリストだよ」
八雲 「知ってる。あのデュエルは凄かったしな!」
詩織 「ああ。あの『ブラック・マジシャン』使いの人ですか。初めまして、滝川詩織と申します」
八雲 「おお! 宜しくな。俺ってけっこう有名?」
伊織 「そりゃそうだ。『ブラック・マジシャン』なんて持ってるやつ、この学園じゃお前くらいだ」


 ブラック・マジシャン
通常モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。


詩織 「あの、暁伊織さんですよね?」
伊織 「そうだ。詩織、宜しくな。こうして近くで見るとやっぱりかわいいな」
詩織 「いえ……そんな……」


八雲 (初対面でいきなり口説きにかかるやつこの学園で見るとは思いもしなかったな……)
奈菜香(私も口説かれたけどね……)


詩織 「あの、立風さん」
八雲 「八雲でいいぜ。どうした?」
詩織 「杉並さんに勝ったらしいですね。私ともデュエルしてくれませんか?」
八雲 「マジで!? やったー! こっちからお願いしたいところだったんだよ!」
詩織 「ふふ。では始めますか」
八雲 「おう、宜しく頼むぜ」


伊織 「どうしてこうなった」
奈菜香「まぁまぁまぁ」


二人「「デェエル!」」


詩織 LP:4000(先攻)
八雲 LP:4000


~久しぶりのあとがき~


どうも前回は欠席したゼロです(・∀・)


まぁ宿題とか宿題とかフランちゃんとかなんか色々あったんだよww



さて、今回は物語の補足でもしとこうか。


詩織には姉、滝川忍がいます。


忍はオベリスク・ブルーの特待生。

詩織や伊織と同じ感じだぜ。



それで特待生寮で行方不明になったわけだ。


オマエラは分かったと思うが、これは後々の複線となる。


つまり、忍は今後なんらかの形で出番があるんだ。


まぁ楽しみにしといてくれ。


ということで、次からは氷結界VSブラック・マジシャン



実はオレ。。。ロックデッキを書くのって苦手なんだよね。。。