第21話「力対力! 超魔導剣士-ブラック・パラディン VS サイバー・エンド・ドラゴン」 | 東方自伝録

八雲 LP:3100 手札0枚
フィールド:『闇紅の魔導師』攻撃表示 魔力カウンター3つ(攻撃力900+300)
      伏せカード2枚
      フィールド魔法『魔力強化結界』


太一 LP: 500 手札3枚
フィールド:伏せカード1枚


 闇紅の魔導師(ダークレッド・エンチャーター)
効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻1700/守2200
このカードが召喚に成功した時、
このカードに魔力カウンターを2つ置く。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分または相手が魔法カードを発動する度に、
このカードに魔力カウンターを1つ置く。
このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、
このカードの攻撃力は300ポイントアップする。
1ターンに1度、このカードに乗っている魔力カウンターを
2つ取り除く事で、相手の手札をランダムに1枚捨てる。


 魔力強化結界
フィールド魔法
フィールド上の魔法使い族モンスターの攻撃力を300ポイントアップさせる。
1ターンに1度、フィールド上の魔力カウンターを乗せられるモンスターに魔力カウンターを1つ乗せることができる。


伊織 「やっぱりそうか! 奴はサイバー流の人間か!」
奈菜香「サイバー流?」
伊織 「ああ。サイバー流とは、『サイバー・ドラゴン』を主力にして、デュエルをリスペクトするために生まれた宗派のひとつだ。そういった宗派の中で、5本の指に入る実力を持つ宗派なんだ」
奈菜香「ふーん」
伊織 「少しは興味を持ってくれよ……」


太一「俺は魔法カード『強欲な壺』を発動」
八雲「壺ゲーきたし」
太一「壺ゲー? デッキからカードを2枚ドローする」


 強欲な壺
通常魔法
自分のデッキからカードを2枚ドローする。


太一「そして手札を1枚セットし、罠カード『光の召集』を発動する」
太一「手札をすべて捨て、捨てた枚数分だけ墓地から光属性モンスターを手札に加える」


 光の召集
通常罠
自分の手札を全て墓地に捨て、その枚数だけ自分の墓地から
光属性モンスターを選択して手札に加える。


太一「手札の『フォトン・ジェネレーター・ユニット』と『サイバー・レーザー・ドラゴン』と『オネスト』と『シャインエンジェル』を墓地へ捨てる。そして、墓地から『サイバー・ドラゴン』3体と『サイバー・ジラフ』を手札に加える」
八雲「なんちゅーカード持ってるねん」
太一「細かいことは気にするな」
八雲「ついでに魔法カードが発動されたことにより、『闇紅の魔導師』に魔力カウンターを1つ乗せるぜ」


闇紅の魔導師 攻撃力2900→3200
魔力カウンター 4つ


 フォトン・ジェネレーター・ユニット
速攻魔法
自分フィールド上の「サイバー・ドラゴン」2体を生け贄に捧げて発動する。
自分の手札・デッキ・墓地から「サイバー・レーザー・ドラゴン」1体を特殊召喚する。


 サイバー・レーザー・ドラゴン
効果モンスター
星7/光属性/機械族/攻2400/守1800
このカードは通常召喚できない。
このカードは「フォトン・ジェネレーター・ユニット」の
効果でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力以上の攻撃力か守備力を持つ
モンスター1体を破壊する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使えない。


 オネスト
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1100/守1900
自分のメインフェイズ時に、フィールド上に表側表示で存在する
このカードを手札に戻す事ができる。
また、自分フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスターが
戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、
エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする。


 シャインエンジェル
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1400/守 800
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の
光属性モンスター1体を自分のフィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
その後デッキをシャッフルする。


 サイバー・ドラゴン
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2100/守1600
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在していない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。


 サイバー・ジラフ
効果モンスター
星3/光属性/機械族/攻 300/守 800
このカードを生け贄に捧げる。
このターンのエンドフェイズまで、
このカードのコントローラーへの効果によるダメージは0になる。


八雲「そんなモンスターを回収して何の真似を……ん、この『サイバー・ドラゴン』3体ってことはまさか!?」
太一「そうさ。リバースカードオープン、魔法カード『パワー・ボンド』」
八雲「てことは、『サイバー・エンド・ドラゴン』か!?」
太一「そう。俺は手札の『サイバー・ドラゴン』3体を融合。出でよ、我が僕、『サイバー・エンド・ドラゴン』!!」


 パワー・ボンド
通常魔法
手札またはフィールド上から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
機械族の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
このカードによって特殊召喚したモンスターは、元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。
発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは
特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)


 サイバー・エンド・ドラゴン
融合・効果モンスター
星10/光属性/機械族/攻4000/守2800
「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。


3体の『サイバー・ドラゴン』を融合して出てきたのは、
近未来的な白いフォルムと3つの首が特徴のトップクラスの強さをもつモンスター、『サイバー・エンド・ドラゴン』。
そのフォルムの美しさと凛々しさには、思わず見惚れてしまうほどである。


八雲「すっげーーー!!!」
太一「そうだろ? すごいぞー! かっこいいぞー!」
八雲「キャラ変わってないか?」
太一「いかんいかん。つい『サイバー・エンド・ドラゴン』がかっこよくて、調子に乗ってしまった……。いいさ、どうせ誰も見てない」
伊織「俺たちがばっちり見てるけどな」
太一「(スルー、スルー)『パワー・ボンド』で融合したモンスターは元々の攻撃力が倍となる。つまり、『サイバー・エンド・ドラゴン』の攻撃力は8000というわけだ!」
八雲「なんというか……言葉にできないぜ。忘れてるかもしれないけど、『パワー・ボンド』が発動されたことにより、『闇紅の魔導師』に魔力カウンターを1つ乗せるぜ」


闇紅の魔導師 攻3200→3500
魔力カウンター 5つ


太一「知らない間に攻撃力3500か……。まぁ関係ないか。これで最後だ! 『サイバー・エンド・ドラゴン』で『闇紅の魔導師』を攻撃!」
八雲「俺の伏せカードを忘れてないか? リバースカードオープン、罠カード『和睦の使者』」
八雲「俺が受ける戦闘ダメージを0にする。ついでにモンスターも破壊されない」
太一「…………」


 和睦の使者
通常罠
このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける全ての戦闘ダメージは0になる。
このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されない。


八雲「『パワー・ボンド』の効果で、『サイバー・エンド・ドラゴン』の元々の攻撃力分、つまり4000ポイントのダメージを受けてもらうぜ」
太一「そう結果を急ぐな。俺は手札から『サイバー・ジラフ』を召喚し、効果発動。このカードをリリースすることで、このターンのエンドフェイズまでに受ける効果ダメージを0にする」
八雲「『光の召集』で回収したのは、攻撃に失敗した場合の保険ってわけか」
太一「ああ。俺は『パワー・ボンド』によるダメージを受けない。そして、場には攻撃力が2倍になった『サイバー・エンド・ドラゴン』がいる。そして、お前の手札は0。たかだか1ターンお前の命が延びただけだ。何も問題ない」
八雲「……問題ないか? デュエルは最後までどうなるか分からないんだぜ!」
太一「ほう。だったら見せてみろよ! お前の最後の足掻きってやつをさ!」
八雲「いくぜ! 俺のターン、ドロー!」


DDからまるで稲妻のようにカードを手にとる。
無駄にかっこいいポーズであった。


八雲「俺は魔法カード『運命の宝札』を発動!」
太一「サイコロを振ることで、出た目の数だけドローし、デッキの上からカードを除外するカードか……」
八雲「説明乙」


 運命の宝札
通常魔法(アニメオリジナル)
サイコロを1回振る。
出た目の数だけデッキからカードをドローし、
デッキの上からカードをゲームから除外する。


八雲「ほいっ」

コロコロと八雲が投げたサイコロが転がっていく。
出た目は……「3」だ。

八雲「デッキからカードを3枚ドローし、デッキの上から3枚ゲームから除外する」
太一「除外されたカードは、『サクリファイス』に『黒魔術のカーテン』に、『千本ナイフ』か」
八雲「ついでに『闇紅の魔導師』に魔力カウンターを1つ乗せるぜ」


闇紅の魔導師 攻3500→3800
魔力カウンター 6つ


 サクリファイス
儀式・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する。
(この効果は1ターンに1度しか使用できず、
同時に装備できるモンスターは1体のみ)
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。
戦闘によってこのカードが破壊される場合、
かわりに装備したモンスターが破壊され、
超過した戦闘ダメージは相手プレイヤーも受ける。


 黒魔術のカーテン
通常魔法
このカードを発動する場合、そのターン他のモンスターを
召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。ライフポイント半分を払い、
自分のデッキから「ブラック・マジシャン」を1体特殊召喚する。


 千本ナイフ
通常魔法(原作効果)
自分フィールド上に「ブラック・マジシャン」が表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するモンスターをすべて破壊する。


八雲「これで準備が整ったな。リバースカードオープン、装備魔法『D・D・R』」
八雲「手札を1枚の『千眼の邪教神』をコストに発動。除外された自分のモンスターを1体選択し、フィールド上に特殊召喚して、このカードを装備する。俺は『ブラック・マジシャン』を特殊召喚するぜ!」
太一「そんなモンスターいつの間に!?」
八雲「覚えてないのか? 『闇の誘惑』のコストで手札から除外したぜ」
太一「……そういえば、そうだったな。だが、『ブラック・マジシャン』といえど、攻撃力2500の通常モンスターだ。お前に勝ち目はない」


闇紅の魔導師 攻3800→4100
魔力カウンター 7つ


 千眼の邪教紳
通常モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
人の心を操る邪神。千の邪眼は、人の負の心を見透かし増大させる。


 D・D・R(ディファレント・ディメンション・リバイバル)
装備魔法
手札を1枚捨てる。ゲームから除外されている自分のモンスター1体を選択して
攻撃表示でフィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。


 闇の誘惑
通常魔法
自分のデッキからカードを2枚ドローし、
その後手札の闇属性モンスター1体をゲームから除外する。
手札に闇属性モンスターがない場合、手札を全て墓地へ送る。


 ブラック・マジシャン
通常モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。


八雲「そしてリバースカードオープン、魔法カード『マジカル・フュージョン』」
太一「『マジカル・フュージョン』? 聞いたことのないカードだな」
八雲「要は、魔法使い族版の融合カードってわけだ。フィールド上、又は墓地から融合素材モンスターをゲームから除外し、エクストラデッキから闇属性・魔法使い族の融合モンスターを融合召喚するぜ」
太一「なっ……!?」
八雲「フィールド上の『ブラック・マジシャン』と墓地の『バスター・ブレイダー』をゲームから除外し、『超魔導剣士-ブラック・パラディン』を融合召喚だ!」
太一「……だが、攻撃力2900だ。お前のフィールド上で一番攻撃力の高い『闇紅の魔導師』でも攻撃力4400だ。その程度では、俺の『サイバー・エンド・ドラゴン』に勝てないぞ」


闇紅の魔導師 攻4100→4400
魔力カウンター 8つ


 マジカル・フュージョン
通常魔法
自分フィールド上または墓地から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、
闇属性・魔法使い族の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)


 超魔導剣士-ブラック・パラディン
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2900/守2400
「ブラック・マジシャン」+「バスター・ブレイダー」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
手札を1枚捨てる事で、魔法カードの発動を無効にし破壊する。
このカードの攻撃力は、フィールド上及びお互いの墓地に存在する
ドラゴン族モンスター1体につき500ポイントアップする。


八雲「勝てないとはまだ決まってないさ。バトルだ! 『超魔導剣士-ブラック・パラディン』で『サイバー・エンド・ドラゴン』を攻撃!」
太一「馬鹿かっ!? 気でも狂ったのか? 『サイバー・エンド・ドラゴン』で返り討ちだ!」
八雲「バトルステップ時に手札から速攻魔法『決戦融合―バトル・フュージョン』を発動!」
太一「なっ……そのカードは……!」
八雲「自分のモンスターが相手モンスターと戦闘を行う時、相手モンスターの攻撃分だけアップさせる魔法カードだ!」


 決闘融合―バトル・フュージョン
速攻魔法
バトルステップ及びダメージステップ時のみ発動可能。
戦闘を行う自分フィールド上の融合モンスターの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする。


八雲「『サイバー・エンド・ドラゴン』の攻撃力は8000。よって『超魔導剣士-ブラック・パラディン』の攻撃力は8000を上乗せて、攻撃力10900だ!!」
太一「攻撃力……10900だと……」
八雲「終わりだ!」


「――新・超魔導無影斬――」


超魔導剣士-ブラック・パラディン 攻10900 VS サイバー・エンド・ドラゴン 攻8000

太一 LP: 500→ 0


八雲「俺の勝ちだ!」

その瞬間、今まで静まっていた観衆が一気にどよめきだした。
そして、八雲の周りには溢れんばかりの観衆の歓声の声がいつまでも響き渡っていた。


太一「俺の負けだ……この俺が、デュエルで敗れるなんて……」
八雲「そう落ち込むなよ、俺だって、あの時、『強欲な壺』を引かなかったら負けていたんだからさ」
八雲「てことで、賭けの対象だったドローパンくれ」
太一「ほらよ」


八雲は太一からドローパンを手に入れた!


奈菜香「何故にドラ○エ?」
伊織 「てかなんか感動的なとこ悪いんだけど、結局ドローパン目当てのデュエルだからある意味無駄な感動ってことじゃ……」
奈菜香「八雲には関係ないみたい」
八雲 「ドローパンうめぇー!!」
伊織 「……だな。あ、奈菜香にもドローパンやるよ」
奈菜香「ありがとう。はむっ……卵だ」
伊織 「ん? って、そいつは1日に1個しかない黄金の卵パンじゃねえか!?」


デュエルのあとに腹ごしらえ、これ鉄則。


                To be continued...

~あとがき~


今日のあとがきはゼロが留守なのでお休みだって。by フランドール・スカーレット