バーとスーツ | Centotrenta 代表 加藤いさおのBLOG                        
アメリカ禁酒法時代
暗黒街でのし上がってきた
ギャング達は
最高の装いをして
夜な夜な看板のないバーで
パーティーを開いたと言う

私はこのブログで
しつこく綴っているが
日本では幕末
そして
アメリカでは禁酒法時代に
惹かれる
別にギャングをリスペクトしている
わけではない
史実よりも
映画で知識を得ているから
ある種の憧れに変わっているのかもしれない。
だが、それで良いと思うのだ

野郎はサクセスストーリーが
好きなのだ

アメリカに移民してきた
貧しい少年達が
青年になり
そしてボスクラスにのし上がってゆく
何に惹かれるのか?
それは、スーツだ

映画
ワンスアポンアタイムインアメリカを
観た方々なら
ご存知だと思うが

貧しき少年達が
カネを持ち出して
まず、お金を出したのが
スーツだ

ハッタリをかまさなくてはならない
見てくれで
女性にリッチと思われモテたい
多種多様な気持ちが
あっただろう

そんな 禁酒法時代にオープンしていた
オレゴン州 ポートランドに実在する
バーの姉妹店が
大阪にある

それだけでも胸高鳴る
そして、ここにも少し物語がある

私の住んでいるマンションで
たまに一緒になる素敵な女性が
話しかけてくれた

「いつも格好良い装いをされてますが
ご職業は?」

「アパレルなんですよ」
そう話しながら
名刺をいただくと
その方こそ
このバーのオーナーだったのだ

今回のクラシズムの雑誌取材の際
カメラマンの渡部さんが
「どこか、取材で使わせてもらえる
おすすめのバーありますか?」と
私に尋ねてきた

「そういえば・・・・」
そして、いただいた名刺に電話をした
それがこの取材になった、いきさつだ
そんなご縁があるのだ
世は縁で繋がっている

偶然が必然になり
願いは現実に変わる
そんな摩訶不思議な経験を
たまにしてきた私は
今回も
すごい縁だと鳥肌が立った。

縁は¥で買えない
だから縁は尊く気高い。


こういうバーには
長居は無用で


一張羅を着て
少しスカして一杯だけ飲んで


自分に 雰囲気に お酒に酔って
帰る。
これこそ、装いの美学と


ジェントルマンの所作だと思う。 

教えたく無い
これこそ隠れ家バー
最高の装いで貴方様も是非。