こんにちは。
家庭内バイリンガル教育を
応援するモス幸子です。
日本の学校は新学期を迎えたばかりですが、
英語教員として勤務している
インターナショナルスクールでは、
そろそろ早めの夏休みを前に
年度末を迎えようとしています。
学期末テストとはまた違いますが、
英語を母国語としない
子ども達の読解力アセスメント（テスト）が
目下行われています。
アセスメントの内容は
大まかに二項目に分かれており、
まず音読、そして
reading comprehension（読解力）を
測る質問をしていきます。
ちょっと英検の二次試験の
面接問題に似ているかもしれません。
学校では毎日英語環境に置かれているため
一見ネイティブレベルに
流暢に見える子ども達ですが、
このアセスメントで
本当の読解力が明らかになり、
教師側としてはとても興味深く感じています。
前回触れた要約(summarize)についてですが、
質問をして「あれ？」と思った場合などは、
この要約を要求する場合もあります。
このアセスメントでは口頭ですが、
新しく英検のライティングに
導入されるように
筆記で出題される場合もあるでしょう。
ポイントは、それぞれの段落の
キーポイントを抑えていくことです。
特に英検の場合は
語数が決められているので、
キーポイントだけを見分けることが
大切になってきます。
上げられている例や具体的な数字などは、
なくても良い場合
要約に入れる必要はありません。
また、キーポイントをまとめて述べるには
そっくりそのまま写すことは不可能ですので、
パラフレーズ（paraphrase・言い換え）
することも必要です。
パラフレーズは、大学のエッセイを
提出する際などにも
必要となってくるスキルです。
パラフレーズするには、
シノニム（synonym）と呼ばれる
類義語を知っていくことも大事です。
こうして、要約によって読解力に加え
類義語を含めた語彙の習得度を
測ることも出来ます。
PISAという世界的な学習到達度調査で
日本人の読解力の低さが
顕著に表れた年もありましたし、
こうして幅広く利用されている英検で
要約問題が出るのは、
難易度は上がりますが良い兆候かもしれません。
英検受験をお考えの方は
是非普段の読書から
要約問題の対策をしてみて下さい。
全体的な読解力の向上に
つながるのではないでしょうか。
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