こんにちは!
名護教室講師 金城日菜です。
今日は学校の裏面を少し披露します。
もうすぐ年末。
3学期制の学校は成績処理が始まる時期です。
学校の先生方は、子ども達の成績を
どのように評価しているか
ご存知でしょうか?
現在の学校の評価は、「絶対評価」
と言われるもので、
「目標に準拠した評価」と言われています。
到達目標というものが
各教科、各単元に定められており、
それにどれくらい届いたかで
成績がつくようになっています。
2002年ころまでは
「相対評価」といって
全体の中での順位付けのような評価
※30人中5%は「評価5」、
10%は「評価4」といったかたちです。
なので、仮に全体のレベルが低くても
そこで一番だったら「評価5」、というわけです。
一方「絶対評価」は、到達目標に基づいて
評価しているので、
例えば算数の足し算の単元で
全員がテストの成績が100点、
書く時間のミニテストなども全員が100点
という場合は、この単元に関しては
全員が「評価5」ということもありえる
というわけです。
(本当は観点ごとにもっと細かく、
とてもざっくりと説明しています。)
ですので、現在の評価は「順位」ではありません。
「出来高」といったところでしょうか。
各教科、各単元に共通する「評価の観点」
というものもあります。
それは
・「知識及び技能」
・「思考力・判断力・表現力」
・「主体的に学習に取り組む態度」
となります。
これらは
毎授業の観察記録、
ノートの内容、提出率、挙手率、
発言内容、発言率、
単元開始当初からの伸び率
などによって
評価されていきます。
もっと詳しく説明すると
膨大な行数になるので
おおまかなところはこのようなところです。
ただし、基本的に評価するのは
教師一人の判断です。(小学校の場合)
30人前後の子ども達を同時に見ているので
授業中の成長を見逃してしまう場合もあります。
クラスの子と一番関わっているのが担任ですが
近いからこそ見えないところは
どうしてもでてきます。
先生も人間ですので、
それぞれのフィルターを通して
その子を見るわけです。
先生とのコミュニケーションを図る時に
意識したほうがいいなと思うことは
子どもを多面的に
かつよりよく理解してもらうことが
必要だということ。
子どもは社会全体で育てていくものですから
その子の良さをより多くの人に
知ってもらうことが必要で
それが子ども達を承認することにも
繋がります。
そういう意味でも
家庭の行動や良い点を
先生に伝えるということは
個人的にはとてもいいことだと
私は感じています。
自分の子を褒めることに抵抗がある
私達日本人にとっては
始めは少しやりにくさを感じます。
ですが、教師側からしたら
そのような報告は嬉しいものです(^^)
「この子は学校ではトラブルが多いけど
家庭ではすごく兄弟思いなんだな」
「この子は今日、授業中やる気がないように見えていたけど
昨日はサッカーの大会ですごく活躍して
やりきったんだな。」
といったように、新たな視点で
子ども達を捉えることができると
心に余裕ができ、
自然と褒めたくなるものです(^^♪
成績の時期に限らず、
ひとりひとりの良さを
最大限認めてあげる努力を
親、教師、地域が一つになって
していくこと。
成績は比べるためのものではなく
子ども達の素晴らしさを
称えるものです。
もしその成績に疑問を感じるのであれば
先生に質もしてみるのも手ですよ。
ポイントは、戦う姿勢ではなく
質問するという姿勢で臨むこと。
先生方に見えない家庭の状況があるように
親にみえない学校での状況があるわけですから
そこを共有する気持ちで
一緒に子ども達を伸ばし、
素敵なところをどんどん発見していきましょう(^^)