米国では牛への鳥インフルエンザ感染が広がり、人への感染も起きている事から、米保健福祉省は480万回分のH5N1ワクチンの準備を進めていますが、パンデミックとなれば米国では6億回分のワクチンが必要になります。

 

ワクチンは卵でウイルスを培養、不活性化、不必要な成分を除去して作られますが、鳥インフルエンザウイルスは鳥類への毒性が高いので、ウイルスを培養する前に卵が死んでしまう可能性があります。

 

卵を使ったワクチン製造は通常のインフルエンザワクチンの製造にも使われ能力に限りがあります。 製造に時間も掛かるので、鳥インフルエンザワクチンの製造では、コロナで実用化されたメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンが使われそうです。

 

mRNAは、生物の中でたんぱく質を作る際の設計図に相当し、ワクチンでは注射したmRNAにより体内でウィルスの外膜蛋白の一部を作らせ、免疫細胞に外敵として認識させる仕組みです。

mRNAワクチンは、卵を使わず、製造工程も卵を使う方法より簡素です。

 

 

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