今週のナスダックのニュースに”ムーレック社、植物由来の動物性タンパク質について米国農務省の承認を取得した初の分子農業企業となる”とありました。
ムーレック社は農業スタートアップで動物蛋白を植物で作る研究をしています。
豚の遺伝子を大豆に組み込んだムーレック社の大豆、Piggy Sooyは、豚ミオグロビンを大豆中に蓄積するとあります。
ミオグロビンは動物性の色素たんぱくで、筋肉中に多く存在します。
ムーレック社によればPiggy Sooy大豆の全溶解性タンパク質の26.6%が豚蛋白ミオグロビンだそうです。
その結果、大豆の色も赤っぽくなっています。
農務省APHISはムーレック社の大豆は規制の対象とならないといっていますが、これは栽培の許可を意味します。
ムーレック社の農務省への申請書類を見ても導入遺伝子などは企業秘密として公開されず、ゲノム編集を使ったのか、遺伝子組換えなのか詳細が分かりません。
食品としては、FDAの認可も必要になるので、今後が気になります。
因みに、大豆が根粒菌の働きで作る大豆レグヘモグロビンはミオグロビンと構造が似ています。
代替肉を開発したインポッシブルフーズは、代替肉で肉の風味を出すために合成の大豆レグヘモグロビンを使いましたが、ムーレック社の大豆は、豚由来の遺伝子を大豆に導入したようです。
NASDAQのニュース
ムーレック社の株価
1ドル50セントを切っていたのに今週22日に3ドルを超え、その後は元に戻っています。
長靴下のろっぷ