米国の大使館には農務担当官が駐在し、各国の最新情報を伝えますが、アルゼンチンの担当官は先週の報告書で今年穫れるとうもろこし生産量を5700万トンから5100万トンに1割下方修正しました。

現地の取引所は、生産量が5000万トンを下回る可能性に言及しています。

 

生産量減少の原因は、ヨコバイの一種、コーンリーフホッパーが媒介する細菌によって引き起こされるコーンスタントという病気です。

これはアルゼンチンの農家にとって新しい病気です。

この病気の影響で、今年の生産量が減るだけでなく来年のとうもろこしの作付けが減り、大豆に流れると見られています。

 

コーンスタントで枯れたとうもろこし

 

アルゼンチンで植えられるとうもろこしの9割は殺虫性を持つ遺伝子組み換えとうもろこし、Btコーンですが、ヨコバイは葉や幹を食べるのでなく、汁を吸う昆虫。

殺虫性のあるBt蛋白は葉や茎に生成されますが、作物中の水には含まれないので、汁を吸うヨコバイには効果がありません。

 

コーンリーフホッパー

 

アルゼンチンではとうもろこしを年2回植えますが、これもヨコバイによる害を増やす原因になっています。

 

農務省のアルゼンチン報告書へのリンク(とうもろこしは6ページ目)

https://apps.fas.usda.gov/newgainapi/api/Report/DownloadReportByFileName?fileName=Grain%20and%20Feed%20Annual_Buenos%20Aires_Argentina_AR2024-0006.pdf

 

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