米国で生産されるとうもろこしの3割は燃料用エタノールを作るために使用されます。

ガソリンスタンドでは、ハイオクとレギュラーガソリン以外にエタノールが10%入ったE10ガソリンが売られています。

エタノールが85%でガソリンが15%しか入っていないE85燃料も州によっては売られていますが、フレックスフューエル仕様の車しか使えません。

 

エタノール入り燃料はガソリンより安いですが、カロリーが低く燃費は下がります。

ところが面白い事に、2020年に市販車初の時速500キロを記録した米国のトゥアタラという車は、E85燃料を使います。

トゥアタラの出力は、レギュラーガソリンでは1350馬力ですが、E85燃料を使うと1750馬力になります。

 

何故かと言えば、大出力エンジンは、発生する大量の熱がネックになって出力を上げられなくなるのですが、エタノールはガソリンの3倍の気化熱を奪うのでエンジンをガソリンより冷却することができ、オクタン価も高い(燃えにくい)ので、エンジンの圧縮比を高めることができて、出力が上がるそうです。

 

シェルビー・スーパーカーズ・トゥアタラ

 

長靴下のロップ