センチュリーコーンを扱うカーギル社の本社はミネソタ州ミネアポリス西部にあります。
ここには、カーギル社の会長をはじめとする役員が仕事をしていた建物があります。
郊外の静かな森の中にフランスの邸宅を再現した建物はシャトーと呼ばれ、その外見は巨大企業の事務所とは思えない佇まいです。
日本のお客様の中にも、この建物でミーティングされた覚えのある方がいると思います。
数年前から、使われなくなっていましたが、いよいよ取り壊されることになりました。
シャトーは、もともとミネソタガス会社の社長だったルーファスランド氏が1930年に自宅として建てたもので、世界各地から集めた石材を使ってフランスの大邸宅を再現しています。
屋敷には、14の暖炉があり、ランド氏の娘たちの為に、個人用としては北米最大となる1エーカーのプールもありました。
入口を入ると大理石で飾られた大きな暖炉があり、冬に訪れるお客は、ここで暖炉の火をみながら人を待ったものです。
70年以上に亘って、カーギル社の司令塔であったシャトーですが、数年前から使われなくなりました。 経費節約が目的ですが、環境が静かすぎるとの理由もあったそうです。
短いながらも、シャトーで働いた者として、建物を取り壊すとの報には寂しさを感じます。
ですが、旧きものを捨て、新しいものに注力するというのが、良くも悪くも米国なのでしょう。
建物の全景(南東からの眺め)
シャトーにあった建物の模型(東から見た姿)
手前の建物は、カフェテリアになっていて、中庭にある小さな噴水を眺めながらランチを食べられました。
カフェテリア南の中庭
玄関(建物の北側中央)
玄関奥の待合室。 左に暖炉が見えます。
建物中央部を南から見た写真。 左下は、玄関(来客受付)から南の庭への出口。
2階右側の部分が会長室に隣り合った会議スペース(元ランド邸の主寝室)でした。
建物の内部(1階)
奥の部屋は、玄関を入って左手にあった元ランド邸の朝食部屋、食品倉庫でしたが、役員の部屋、秘書室として使われていました。
ランド邸の主寝室の奥にあった会長室(2階)。 簡素でこじんまりとしたスペースでした。
長靴下のロップ