ピクウェ個展 | ジュエリーブティックセントラル

ジュエリーブティックセントラル

宝飾文化のメッセンジャー

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 『なんでだろう』そう思った時、自然がものを作るプロセスを感じた。
 「大学3年生の時、派遣留学生として南カリフォルニアに行き、現地の大学で学びながら農業体験をしました。結局、その後、農業の道に進むことはありませんでしたが、ここでの経験が物づくりにつながって行ったといえます。てんの啓示ですね。
 
 ある日、埃を立ててトラクターを走らせオレンジの木の下に止めました。エンジンを切るといきなりの静寂。時々、鳥の鳴く声とオレンジの葉がざわめく音が聞こえるくらい、他はなんの音もない。木陰の緑とそこから差し込む光、乾いた空気、何だか全部が自分の中に入ってきたんです。そして取り残しのオレンジを取って食べたその時、何でこんなものができるんだって感じたんです。こんな複雑で美味しいものが。「なんでだろう」そう思った時、自然がものを作るプロセスを感じました。それで私も物づくりをしようと、ただ感覚でしかないんですけど、そう思ったのです。」
 
 
 人との出会いも、ものとの出会いもすべて必然
 「意識には上がってなくても人間は生きていく中で様々な事柄を自分の中に取り込んでいくものではないでしょうか。私の場合もそう。違和感にしても心地よさにしても取り込んで感じ取り、そしてそのロケーションと同化していく。例えば自然界に対する恐れもそうです。初めて山にひとりで入り夜を迎えた時に感じたまるで幾億もの目で私一人が見られているような恐怖心も、繰り返しているうちに怖くなくなるものです。
 
 自然というロケーションに自分も同化し、いつの間にか自分自身もその目のひとつになっているのでしょう。夜が怖いと光に憧れる様に、求めていくもの、追いかけていくもの、もっとからみあった茫漠としているものが自分の中に入り込み、それが形成され方向になっていくんだと私は感じます。私にとって人との出会いも、ものとの出会いも意識してチョイスしたものはありません。そのすべてが必然なんです。ものを作るって不思議ですよ。何かしら用意されていないと出来ない。そしてその何かは必ず今までの人生の中に用意されているんです。意識してたわけじゃなくても出会っているんですよ。そこに哲学があるんじゃないですかな。」
                                                                次回につづく
 
   ちよっと贅沢、ちよっとオシャレな宝飾文化のメッセンジャーをめざして・・・