●宝石ことば●
貞節 真実 貞操(忠実) 友愛
●宝石のメッセージ●
あなたに忠実でいたい変わらぬ思い
各国の誕生石は一様ではありませんが、イギリス系やアメリカ系など代表的な国の多くがガーネットを一月の誕生石に決めています。
その大きな理由として、ガーネットが古代からお守りとして用いられた最も古い宝石で、世界のどこにでも産出し、しかもその原石はダイヤモンドよりはるかに見事な斜方十二面体という整った形をしているため、宝石の元祖とされていることがあげられます。
古代から「ざくろ石」と呼ばれているガーネットですが、ざくろのように赤い血の色をしていることがその大きな理由です。この石が、貧血や旅先でケガをした時の出血防止になるという俗信が、世界各国に残っているのも頷けます。
日本の鬼子母神伝説でも、その昔、鬼子母が人の血を吸っていたことから、神様になってからのお供え物は血の色をしたザクロの実とされています。人の血はそのまま感情の炎とイメージされ、中世には赤いルビーやガーネットは、ともに「カルブンクルス」(燃える石炭)と呼称。その中に炎が隠されていて、赤い輝きを発すると信じられていました。
宝石が世界に広まったのはユダヤ人によるところが大きいのですが、そのユダヤ人の伝説では、カルブンクルスはノアの方舟で灯火の役目を果たしたと信じられています。
ひとりの人間に忠誠を尽くし、愛する人の夢を自分の夢として叶えてくれる石。迷える夜道でも持ち主の灯火となって彼岸の春に運んでくれる石。やはり一月にふさわしい石といえそうですね。暖かい炎をイメージさせることから、古代には赤い石は冬の石とされていました(現在では赤いルビーが七月の石になっていますが)。
<余談>
ブラームスへの友情と夫シューマンへの貞操を貫いたクララ・シューマンも、ガーネットを愛した一人でした。
ちよっと贅沢、ちよっとオシャレな宝飾文化のメッセンジャーをめざして・・・