霞ヶ関きっての改革派官僚として知られる古賀茂明氏が遂に退官した。


民主党政権に裏切られてやめたと言っても佳かろう。


英経済紙「エコノミスト」をして、

「この国を改革出来る数少ない人物」と紹介するほどの人材である。


「我が国に取って、今回の辞職は残念なこと」と同紙は電子版で伝えもした。



その彼の著書、「官僚の責任」http://p.tl/SIf2  を読んだ。



その「おわりに」にこうある。



先の震災で壊滅的な打撃を受けた東北太平洋沿岸の鉄道会社がある。


現在、その一部区間が開通するとマスコミは感動的に取り上げている。


しかし、この鉄道は震災前から大赤字。

平行して走るバスも大赤字。


そのため、県や市町村が赤字を補填し、地元財政を圧迫していた。


そこに震災が起きた。

すると、バス会社の経営は劇的に改善し黒字転換するところも出てきた。


そんな時、国はこの鉄道に巨額の補助金を出し復旧させる方針を打ち出した。


となれば、復旧まで何百億の金をかけ

鉄道が復旧したときには、バス会社は再び大赤字に転落するのは目に見えている。


鉄道とバスを合わせて何百億にも及ぶ赤字を

各自治体は再び補填しなければ成らなくなる。


まるで、大赤字をつくるための復旧だ。


これは、一例であって、

同じような「戦略なき復旧」が被災地のいたるところで行われようとしていると言う。


増税は、こんな新たなムダを作るために必要なのか。全く、ナンセンス過ぎる。


グランドデザインを描かずに目先ばかり見て復旧、復興と言っているからこうなる。


まだ、遅すぎることはない。


早急にグランドデザインを描かく必要がある。


政府に求められているのは、先ずはそれであって、

一瞬の感動で終わる近視眼的な戦略なき復旧などではない。