昨日紹介した井上ひさしの本を読むと日本語における「漢字」と
「漢字とひらがな、カタカナの組み合わせ」は
世界にも類をみない創造的なものだと改めて痛感した。
戦後間もなく、アメリカの教育使節団が来日し
日本の国字は漢字・平仮名・カタカナが入り混じっており
こんなことでは国際化について行けなくなると指摘した。
そして、漢字を全廃し平仮名だけにし、最終的には
ローマ字にすべきと進言した。
すると、驚くことに日本の一部の文化人(ぶんバケじん)もそれに賛同した。
読売新聞などは、その旗頭となり社説で説いてもいる。
実際に昭和21年2月18日の社説が載っている。111ページにある。
まぁ、こうならなかったから佳かったが、もしも漢字がなくて
ひらがなだけだったら、日本文学、否、日本の国体が滅びたに違いない。
実際に漢字なしだとどうなるか。
例えば「おやじしんだ」は
「おや地震だ」か「親父死んだ」かも分からない。
「きしゃがきた」は
「汽車が来た」なのか「記者が来た」なのかも分からない。
他にも「貴社が北」も「記者が着た」だってありえる。
実際お隣の国韓国では、漢字をほぼ廃止に近い状態にして
全てハングル文字にしてしまった為の弊害が起きていると聞く。
こんな風になっては本を読む気すら起きない。教養も養われない。
本を読むのには外国語で読む必要が出てくる。
ほんと。アメリカの使節団や一部「ぶんバケじん」の
言うことなど聞かなくて佳かった。
漢字と平仮名とカタカナが組合さっているからダメだというのも、ウソ八百だ。
これを見れば一目瞭然だ。おまけに英語だって交えちゃえる。
「なでしこJAPAN、W杯制覇。世界チャンピョンだ」
これだったら感動を覚えるが、ひらがなだけ或いはローマ字で表現すれば
「なでしこじゃぱん、わーはいせいは。せかいちゃんぴょんだ」
「nadeshikoJAPAN、wa-haiseiha。sekaichannpyonnda」
これではキャッチコピーにならない。
他にもいっぱい普段気付かない優れた点が
あることに気付かされる
漢字の凄い「造語能力」もなるほど・・・と思った。
ひとつ二つ、例を挙げよう。
例えば日本語は「力」を他の漢字と合体させ
学力・金力・精神力・語学力・瞬発力・水力・原子力・・・・などなどの
一目瞭然で分かる造語を完成させた。
もうひとつ。「式」を付ければ
和式・洋式・略式・神式・仏式・入学式・結婚式・葬式・・と
ものごとのやり方。或いは行事を完成させてしまった。
その他、会・界・率・化・観・的・権・・・などなど上げたら切がない。
また、最高・最先端・最適の「最」のように頭に
つけるだけで接頭語的な造語が出来るものも
超・駄・没・・・・などなどがある。
こんな、言語は日本語を除いて世界のどこにあると言うのだ。
日本語は凄い。
この後は敢えて平仮名だけで書く。
こんかいのぶろぐはゆうじんのあんやのいっとおうさんから
ちょうだいしたいのうえひさしのちょしょ「しかばん にほんごぶんぽう」を
さんこうにしるしました。たいへんきょうみぶかいないようです。
ぜひごいちどくをおすすめいたします。
あんやのいっとうさんにかんしゃ。