私はショッピングが大好きで、暇があればウィンドウショッピングをしています。
インテリアはもちろんのこと、小物や特に洋服が好きで、
実は、大学時代は美大のファッションショーに参加したこともあります。
ヨージ ヤマモトが民事再生の申立を行ったことも時代の変化を感じ、
非常に驚いたのですが、ユニクロでジル・サンダーがデザインしたモデル
(+J)が発売されるということも驚きました。
H&Mが原宿店のオープンの際に川久保玲氏とのコラボ商品を発表した時よりも
ユニクロとジル・サンダーとのコラボの方が個人的には興味があります。
H&Mは既に世界的に有名なカジュアルファッションブランドで、
あくまで日本上陸用に、日本という限られたマーケットに向けて川久保氏に
白羽の矢を立てたと捉えています。
しかし、ユニクロは一度、海外進出に失敗し、現在進行形で世界の
カジュアルファッションブランドを目指して進んでおり、ジル・サンダーという
一流のデザイナーとコラボしたことで大きな一歩を踏み出せたのではないか
と考えています。
前置きが長くなりましたが、遅ればせながら、本日、+Jを見に行ってきました。
デザインは好みがあるのでコメントは避けますが、ニット類の質の高さと、
ジャケット類の着心地の良さには驚きました。
これでこの価格は本当に驚きです。
特に、ユニクロはただ安いだけではなく、品質も重視していて、
大手素材メーカーと手を組み素材にもこだわっている点は非常に
素晴らしいと思います。
同業他社の方がユニクロの価格に対しての品質を評価する声も
少なくありません。
価格の点で言えば、もっと安いお店もあると思います。
恐らく、価格を追い求める意味でg.u.を作ったのだと思います。
ユニクロは“同じ価値であれば最低価格で提供している”ということ
なのでしょう。
私が訪れたユニクロららぽーと豊洲店では、レジが20分待ちの状態でした。
+Jが売れているのかと思いきや、ほとんどのお客さんがヒートテックや
フリースを買われていました。
15年くらい前は、私にとってユニクロはただの安物屋でしかありませんでした。
私が東京の大学に通っている時にユニクロ原宿店がオープンしたのですが、
正直、失敗すると思っていました。
フリースで成功しても、海外進出で失敗、野菜で失敗・・・。
しかし、様々な失敗を繰り返しながら成長しているユニクロは本当に
素晴らしい企業だと思います。
家具業界も労働コストが安価な海外の国々で作られる家具が非常に増えました。
しかし、相対的に見て、家具においての海外生産は価格と品質が比例しています。
価格という判断基準は非常に大きな購買要素だと思いますが、
家具は消耗品ではなく、耐久消費財なので、輸入品でも国産品でも、
やはり価値重視の消費になると思います。
景気の影響で低価格路線に走る消費者も多いと思いますが、
インターネットを通じて、好きなだけ情報を得られるような時代に
なりましたので、本当に賢い消費者が増えたと思います。
当社も、消費者に技術や考え方を含めた価値を提供し続けたいと
改めて感じました。
made in japanが売れなくなると産業が衰退していく恐れもあります。
日本のモノづくりの現場が衰退し、作り手が潤わなくなる状況を回避するためにも、
私たちは日本製ということを最大の特徴にするのではなく、やはり、
商品だけではない、トータルな意味で価値を提供しなければならないと思います。