頂芽優勢について説明せよ
[解説]
頂芽が存在する時に、側芽の成長が抑制される現象を頂芽優勢といいます
頂芽のみを成長させることで、植物は上へと伸長することができ、光をめぐる競争に勝つことができます
しかし、頂芽がダメージを受けて伸長できなくなると側芽のうち上部のもののみ伸長可能になり、伸長始めた側芽が頂芽となり、その下の側芽は伸長しません
オーキシン濃度と成長の関係をグラフで示すと次のようになります
根・芽・茎の順に最適成長促進オーキシン濃度が高くなっています
よって、茎(頂芽)の伸長が促進される濃度のグラフの①では、芽(側芽)の伸長は抑制されます
頂芽が取り除かれるとオーキシン濃度がグラフの②のあたりまで下がるので、側芽が伸長します
頂芽で合成されたオーキシンが側芽の成長を抑制しているようにみえます
しかし、実際には
・頂芽を残したまま側芽に細胞の分化を促進するサイトカイニンを与えると側芽が伸長すること
・頂芽を切りとり根もない場合は側芽が成長しないこと
から直接頂芽優勢に関与しているのは根で作られるサイトカイニンで、頂芽が側芽の成長を抑制するのは、頂芽で合成されたオーキシンが側芽へのサイトカイニン供給を低下させているためであるのがわかります
実験考察などでオーキシンとサイトカイニンの関係出ることがあるので知っておくと有利ですよ
問題は毎日夕方ころTwitterにて配信しています
周りの生物選択の人にも教えてあげてくださいね
http://twitter.com/#!/centerseibutu