土用の祐気取りは安全? | 裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

道の道とすべきは常の道にあらず。名の名とすべきは常の名にあらず。無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。

気学は複数の理論で成り立っている。
特定の時期に回座する星だけで吉凶が決まるわけではない。

五行の相生を観たときに吉方位でも、同じ方位に「他の凶」が重なっていれば凶方位になる。

しかしながら、その「他の凶」の影響力はどの程度の強さか?という問題がある。
各派で見解が分かれているのだ。

日破の影響力は軽微だから、私は通常日破は無視している。
だが、同じ方位に「他の凶」も重なった時は用心している。念のためにね…。


土用殺はどうであろうか?
強い凶作用を警告する鑑定士が多い。
だが「影響はない」と断言する流派も幾つかある。

私の認識では、土用殺は用心するに越したことはない。

土用殺は月破の反対側の方位だが、土用期間中のみに現われるのが特徴である。
土用じゃない時期は土用殺はない。

土用は年に4回訪れる。
土の気が支配的になる時期である。
各季節の土用の日数は18~19日間だから、一年では72日前後にも及ぶわけだ。長いね。

土用殺とは特定の方位のみを差す言葉だが、土用期間の全ての方位を警戒する流派も多い。
その説に基づくなら、土用期間中は旅行も引っ越しも出来ないことになる。

おいおい。そりゃ不便だろ。


もちろん流派によって見解が違うため、土用の祐気取り旅行を肯定する説もあるし、私もそれを採用している。
祐気取り旅行は吉方位を使うからだ。

吉方位はあくまで吉方位だから、プラスの影響がある。
土用期間中であっても、吉は吉である。

先ほど述べた土用殺は、特定の方位だけが凶であるため、もともと吉方位を利用する祐気取り旅行には関係ないのだ。

ただし、土用期間中の祐気取りには、幾つかの注意点もある。
「吉方位で祐気を吸収できる量は半分ぐらい」
「凶方位の悪影響は1.5~2倍になる」


祐気取りの効果が半減するということ。
だが、ゼロになるわけではない。

繰り返すが、吉は吉である。←しつこい


凶方位の悪影響が1.5倍~2倍になるといっても、もともと凶方位は土用期間に関係なく凶だから、土用の時期だけ凶方位を避けるわけではない。
土用以外の時期だって、旅行や移動では凶方位を避けるのが原則である。

故に祐気取り旅行に限って言えば、土用期間に関係なく吉は吉、凶は凶であり、特別なことは何もない。
土用殺が追加されるだけである。

たとえ祐気取りを目的にしなくても、土用期間中の旅行まで禁止してしまったら不便で仕方ないだろう。

春の土用は5月の上旬まで続く。
5月4日または5月5日まで続く。
夏の土用は7月下旬から8月上旬までである。

具体的な日付は、年によって微妙に異なる。各自で調べて戴きたい。
おっ、今調べたら、ネットでも公開されてたわ。
100年土用暦


いずれにしても、ゴールデンウィークや夏休みの前半期が土用に当たってしまう。
ドライブや家族旅行が盛んな時期である。
この時期の旅行を禁止するのは実用的ではないだろう。

方位術を活用する人にとって凶は無視できないが、気にし過ぎたら身動きが取れない。
土用期間中は凶方位の影響が倍増するため、凶だけは避けた方が無難だが、吉の場合はそのまま吉として利用することが可能である。


土用期間中に避けた方がよいのは、「土」に直結する行動だ。
家の新築や増改築は避けた方が良い、と言われている。

だが家の建築には長期間かかる。
その一部の期間が土用と重なる可能性があるわけだ。
故に「絶対に避けろ」と決め付けるのは実用的ではない。

ただし、建築工事の起工日基礎工事の時期上棟式の三つだけは土用期間に重ならない方が良いし、そういう建築会社は多い。

それでも不便は不便なので、昔から「間日」というものが使われてきた。
土公神が天上に戻る日を狙って建築作業を行なうもので、十二支で決められている。

庭いじりもなるべく避けた方が良いだろう。
庭いじりが必要な時も、簡単な作業に留める。
規模が大きい庭整備は避けたほうが無難だろう。

どうしても…という時は、間日を使えれば良いわけだが…。

農家の人は土用を気にしていたら、農作業が出来なくなる。
土用に入る前から行なっている通常作業ならば特に問題はない。
ただ、その期間中に新しく事を始めるのは自粛した方が良い…という話である。


エンライトの原稿を代理でリリースしました。(美雨)