糖質制限ドクターの野望 | 裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

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道の道とすべきは常の道にあらず。名の名とすべきは常の名にあらず。無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。

糖質制限の第一人者と呼ばれた桐山秀樹の急死について、世間でいろいろ騒がれた。
私のブログでも検証してきた。

医師からの反響もある。
「過度な糖質制限ダイエットは肉体だけではなく、精神的、社会的健康にとっても障害になることがあります」(医師でジャーナリストの森田豊氏)
https://www.dailyshincho.jp/article/2016/03030400/?all=1


これに対して、悪質な糖質制限カルトの身体軸ラボ が難癖を付けていたのだ。笑
例によって無茶苦茶な愚論である。

「精神的、社会的健康、、ですかぁ?
桐山秀樹さん自身は糖質制限をそれこそ楽しんで行ってきた方なんで、、、それは当てはまらないだろう、、と、、
それなのに、まるで関係ない自説だけを述べる



本気で言ってんのか、こいつは? 笑

この世で糖質制限を実践していたのは、桐山秀樹氏だけではない。 多くの実践者がいる。
森田医師の話は、それをも踏まえたものだろう。
そうでなければ意味が無い。

多くの実践者がいる以上、桐山氏だけの問題では済ませられない。
少なくともデイリー新潮の記事を見る限り、森田医師は桐山さん一人に絞った話はしていない。

ところが身体軸ラボはすっかり思考停止に陥っているのか、「まるで関係ない自説」などと間抜けな突っこみをしたわけだ。笑

そもそも森田医師の話は、単なる自説か?
違うだろ。
WHOによる健康の定義の中には、精神的健康や社会的健康も含まれているのだ。

私のブログでは、糖質制限で大きな苦痛を味わった女性の例を紹介したことがある。
偏った食事法を続けるストレスで、精神的健康を損なうのはよくある話。

極端な食事法(糖質制限に限っていない)は家族まで巻き込んでしまうし、職場の人達との付き合いにも影響を与える恐れがある。
故に社会的健康の障害になる可能性も十分にあるわけで、実際そういう報告例は多い。

重病などの事情で厳格な食事療法が必要な人ならともかく、病気じゃない人まで糖質制限に手を出せば、余計な問題を作り出してしまう。

そのことを考えれば、森田医師のコメントは何ら不思議はなく、ごく当たり前なんだが、カルト脳の持ち主はそこにも下らない妄想を持ち込み、言い掛かりを付けたがるのだ。

「糖質制限で治ってしまう病気が沢山ある。
これが一番、、製薬会社の恐れる部分で、、その為に医療ジャーナリストなる「洗脳師」をテレビに送り込む」
身体軸ラボ

「恐れ」「洗脳」に関する因果関係を証明するデータを何一つ示していない。
只の誇大妄想である。笑
そんなに陰謀論が好きなら、信頼性の高い情報を数多く示し、根拠をしっかり積み上げるべきだろう。


私は陰謀論そのものは全面否定しない。
事実であることが証明された陰謀事件もいっぱいあるからだ。
だがネットで戯言を吐くだけの連中は、証拠や根拠以前に、妄想ばかり先走っている。


北里大学・北里研究所病院・糖尿病センターの山田悟ドクターは、米国糖尿病学会が提唱する医療基準について、酷い改竄を行なった。

「米国糖尿病学会は、2013年に糖質制限食を糖尿病治療食として無条件で第一選択肢の1つに採用した。
前回改訂(2008年)より5年が経過し、糖質制限食に関する様々なエビデンスが蓄積され、全面的に糖質制限食が認められるようになった」


ほう。
無条件・かつ全面的と…。

医学は人の命に関わる世界だから、いかなる場合でも「無条件」はあり得ない。
厳格すぎるほどの細かい条件を満たしていることが求められる。
それが医学であり医療だ。

具体的に検証してみよう。
米国糖尿病学会が発表したStandards of Medical Care in Diabetes 2013(糖尿病における医療基準 2013)から抜粋する。

「減量には、低炭水化物、低脂肪カロリー制限、または地中海ダイエットのいずれかが短期的(2年まで)に有効である可能性があります」

減量目的に限られた話だったわけだ。
糖尿病のための食事法ではない。
日本に広がっているスーパー糖質制限やMEC食などは、糖質を制限するのみならず、動物性たんぱく質や脂質は多くとるように勧めている。

だが、米国糖尿病学会が言ってる低炭水化物とは、いわゆるローカーボであり、脂質を増やせとは一言も言ってない。
むしろ減らせ、と言ってる。


スーパー糖質制限カルト教組の江部康二ドクター。
「2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで 糖質制限食の有効性を容認しました。
2013年には期限や限定なしで、糖質制限食を容認しました」

「ここにおいて、日本糖尿病学会がどのような見解を出そうと、世界的には糖質制限食の有効性・安全性は担保されたと言え、この論争に関しては勝負はついたということです



先ほども述べたように、米国糖尿病学会が勧めているのはカロリー制限とローカーボ(低炭水化物)である。
高カロリーのスーパー糖質制限とは似ても似つかない。

再びStandards of Medical Care in Diabetes 2013から抜粋する。
「ローカーボの実行者は、飽和脂肪酸の摂取量を総カロリーの7%以内にしよう」

オメガ3系などの不飽和脂肪酸の摂取は推奨しているが、飽和脂肪酸は減らせ、ということだ。
となればスーパー糖質制限やMEC食は実行できなくなる

飽和脂肪酸は、牛肉、ラード、ソーセージ、ベーコン、バター、チーズなどに多く含まれている。
糖質制限カルトは、これらの食品を多く摂るように勧めてきたのだ。

スーパー糖質制限では、一日の総摂取カロリーの比率において、脂質を56%に引き上げろ、と指導している。

飽和脂肪酸摂取量を7%未満にし、オメガ3系の割合を増やして、総脂質摂取を56%にするという離れ業(芸当?)は、普通の食生活では実現できるはずがない。
飽和脂肪酸が多い牛肉、ソーセージ、ベーコン、チーズも厳しく制限されるため、高タンパク食すら実行できなくなってしまう。笑


こうなったらサプリメントで補うしかない。
糖質制限食は旧石器時代の食生活を再現するものです…という台詞が聞いて呆れる。

ちなみに、米国糖尿病学会の2016年の学術記事では、飽和脂肪酸が10%以下へと緩和されたが、その代わりローカーボの文字は無くなった。


糖質制限カルトは、「動物性脂肪が含まれる獣肉をたくさん食べて、ケトン体を増やそう」と主張している。
いたずらにケトン体を持ち上げ、絶賛している。
だが、米国糖尿病学会はケトン体についても警告を発しているのだ。

「中ぐらい、または大量のケトン体は危険な兆候である。それらは血液のケミカルバランスを乱して、身体を損なう」

「尿中に中ぐらい、または大量のケトン体があり、高血糖の人の場合は、運動を行ってはならない。
糖尿病が制御不能であることを意味するからだ」

「ケトン体が検出された場合は、急いで主治医に相談すること」

緊急事態であることを強調しているわけだ…。
まあ、米国糖尿病学会の主張が全面的に正しいとは限らないし、完全証明されたわけでは無い。

だが、米国学会の名を利用した山田悟ドクターや江部康二ドクターの話は完全なるホラ話だったことも明らかになったわけだ。

過剰なケトン体は、脳機能にも悪影響をもたらしかねない。
ケトンはアセチルCoAに変換されれば脳機能を働かせることが可能だが、脳の神経細胞の50倍もの量があるグリア細胞は、糖がエネルギー源であり、ケトンは役立たないのだ。

故に、糖質制限カルトの信者のように、不幸にもケトン脳になってしまった御仁は、グリア細胞の一種であるアストロサイトからニューロンへの乳酸供給の経路を通らないため、長期記憶形成に障害が起こり易い。