肉体とスピリチュアルの関係性(1) | 裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

裏宇宙からの遺言 -悟りと覚醒のプログラム-

道の道とすべきは常の道にあらず。名の名とすべきは常の名にあらず。無は天地の始に名づけ、有は万物の母に名づく。

「日本人は姿勢が悪い人が多い」 という話をよく聞く。
ケータイ、スマホ、タブレットPCなど、携帯端末が無かった時代から言われていたことだが、最近は特に酷くなったと感じる。

電車の中でもスマホ、歩いてる時もスマホ、
いつでもどこでもスマホ…。

その時、顔面は下を向きがちで、首の骨がカクンと前に…。
背骨も丸まっている。
そんな姿勢を毎日毎日、合計何時間も…。

これじゃあ、より悪化するのも無理ねぇわ、と思う。


天地に真っ直ぐに生きよう、と私はよく言うが、それは背骨の状態とイコール関係ではない。
深い関係はあるけれど、単に背骨を真っ直ぐにすれば良い…という話では無い。

人の背骨は緩やかなS字形をしている。
それが自然。
完全に真っ直ぐだったら、バランスが崩れるし、重心もズレてしまう。

背骨は身体の中心部分を真っ直ぐに貫いているわけでは無い。
体の後方にある。
そして内臓は、その骨の前方に配置されているわけだ。

その関係で、背骨が緩やかなS字形であることが自然であり、それによって重心も定まるのである。

つまり誰もが、ある程度は猫背。
私がこの記事で言う 「猫背」 とは、極端で不自然なS字形のことを差す。

前後とか真っ直ぐとかの問題だけではない。
左右のバランスも大切になる。

まず留意して戴きたいのは、人間の身体は左右対称ではない、ということ。
非対称が自然。

心臓は左側にあるし、肝臓は右側にある。
だから左右の重量も違うのである。

野球の左投手が、右投手の投げ方を真似して、左右反転させるだけ…という単純な発想をしていると、かえってパフォーマンスが落ちる。
怪我もしやすくなる。


最適な健康法やトレーニング法は、人それぞれ異なる。
自分独自のやり方を見つけなければならない。
だが、最初からそれを行なうのは無理がある。

身体への理解が進んでいないからだ。
だからまず、特定の 「形」 から入る必要がある。

気功体操、ヨーガ体操、各種の健康体操など色々なものがあるが、自分にピッタリ合うものをすぐに見つけ出すのは難しい。

しかし、そのための努力や創意工夫は怠らないで戴きたい。
単に形を真似するだけではなく、自己観察の目を注ぎ、身体の状態を細かく観察することが鍵である。

ヨーガ体操は健康や病気回復に効果があると言われているが、ヨーガの体系のひとつであるが故に、その方向性は静的な瞑想ヨーガ、悟りの道である。
そのため仕事やライフスタイルによってはマイナス効果が現れやすい人もいる。


私の知人の霊能力者は一時期、伊藤式胴体トレーニングに取り組んでいた。
私は身体の都合上、伊藤式は十分に実践することができなかったが、前屈のポーズの際、腰に近い 「あるポイント」 を折り畳むような意識を持つ…という方法はとてもヒントになった。


姿勢の歪みを正すには、特定の健康法の実践だけではなく、普段の生活におけるひとつひとつの動作を見直す必要もある。
たとえば自分がいつも履いている靴をチェックして戴きたい。
靴底である。

踵(かかと)の外側が極端に減っている人が多い。
貴方はどうであろうか?
本来なら、足の内側、親指、土踏まずあたりに重心が来るのが正常なのである。

踵の外側が極端に減っている人はぜひ修正して戴きたい。
「歩く」という動作は単純だが、より意識的に行なうのである。

それを心掛けても最初のうちは忘れてしまう事が多いかもしれないが、思い出す度に繰り返す。
習慣として定着することを目指して…。

スピリチュアル実践者の中には、霊的な世界観が強すぎて、肉体や物質レベルのことを軽視してしまう人がいる。
だが、この世に生まれてきた以上、地に足をしっかり着けることが大切だ。

瞑想系のヨーガ実践者においても、体操法や呼吸法をしっかり実践している人ほど、深い瞑想に入りやすいという。
肉体レベルを軽視している人は、意識や霊的な世界においても進歩が遅いという。

知人のヒーラーは、
「肉体の姿勢が歪んでいる人が一所懸命にヒーリングしても、本当の深い癒しは起こりにくい」
と常々強調している。

歪んだ姿勢は、ヒーリング・エネルギーの質まで落としてしまう可能性があるのだ。
今のスピ界をいろいろ観察すると、姿勢が歪んでいるヒーラーやセラピストが多いことに気付く。

瞑想にも同じことが当てはまる。
背骨が曲がっていれば健康に良くないのはもちろん、霊的なエネルギー体にも影響してしまう。

精神状態は姿勢に影響を与えるし、姿勢も精神に影響を与える。
ならば、霊的な次元にも影響が及ぶのは当たり前なのだ。


肩、肩甲骨の位置も自然ではない人が多い。
肩が前方に寄ってしまっているのである。
首も前方に出ている。

しかも猫背だから、見た目がまるで亀さんである。

重心のかけ方にも留意して戴きたい。
背骨の歪みは、重心にもズレを来しやすい。
また、重心のズレは、背骨や股関節の歪みを引き起こしやすい。


繰り返しになるが、背筋を真っ直ぐに伸ばすことが大切。
棒のような直線ではなく、自然なS字型のことだが、歪みが酷い人がそれを実行すると、真っ直ぐに感じるかもしれない。

体に特定の癖が染み付いている人は、それが当たり前になっている。
その状態こそが最も自然で楽だと感じるのである。

だから、歪みを矯正するトレーニングを実践している時は、いろいろ不自然さや気持ち悪さを感じるかもしれない。
それで再び元に戻ってしまう人もいる。
猫背の場合は、猫背に戻ろうとするわけだ。

「こっちの方が心地よいし、自然だ」と感じる。
自然・不自然の関係が逆転している。

姿勢の問題に限らず、あらゆる心身の異常にも当てはまることである。
異常なものを抱えている人は、ある意味、その異常によってバランスを取っている面もあるのだ。

故に、それを正常な状態に戻す過程において、違和感や不都合を感じるのは当然。
好転反応が現れるケースもある。


尚、今回の記事は、構築性側弯症のように 「病気による骨の歪み」 がある人は対象としていない事をお断りしておく。

次回は、魂の願望と肉体レベルの寿命の関係性について説明したい。
あまり書きたくないテーマだが、やはり書いた方が良いだろう。色んな意味でね…。



兄の遺稿を発表させていただきました。
文字の装飾やリンクの貼り方は自分のSNSで経験しておりますが、まだ兄のブログの特徴は理解していません。早くコツを覚えます。よろしくお願いいたします。
感謝を込めて・・・。神代美雨