風の匂い 新緑で瑞々しかった山肌は、緑が一段と濃くなり、白や黄橡( きつるばみ )が混ざってきました。 そこを越えてくる風は、栗や櫟の花の匂いを運んできます。 どちらかというと嫌いな匂い・・・まさかこれを薫風なんて言ったわけではないですよね。 あれは南から吹く穏やかな風・・・初夏の日に微かな涼しさをもたらす気持ちよさを、そう例えたはずですから。