大層な作品、よくつくったなという感想だが、
昨年の6月封切り予定が遅れたらしい。監督の責任だ。
西島秀俊と満島ひかりが主演のミステリー映画。助演の宮藤官九郎の熱演に大拍手だ。
佳作とも言えるが、笑えるところはないので、おすすめ度はBクラスかもしれない。
悪徳探偵の米本(佐藤二朗)が殺害される。元同僚の佐竹(西島秀俊)と助手・聡子(満島ひかり)は事件の真相を追う。
やがて過去の新生児誘拐事件にたどり着く。
米本が追っていた男・明野(宮藤官九郎)は重い障がいを抱えた子供・新(諸角優空、しんすけ)と暮らしており、
その子は9年前に誘拐された子供であることがわかってくる。
なぜ明野は障がいを持った乳児を誘拐し、その子を9年間も育てていたのか。
作品を観れば分かってくる。
重要なことなので喋れない。
佐竹自身、障がいを持った子供を亡くしている。
子供の介護を任せっきりにしていた妻は心を病み施設暮らし。
娘からも疎まれ佐竹は酒に溺れた生活だ。
中野はDV夫から子供を守ろうと夫を刺し、傷害罪で刑を受け親権を奪われている。
新の実母も殺された米本も、
各々が過去の傷を抱えて生きている。
大層な作品だというのは、
障がいを持つ人をちゃんと役者として映画に出演させたこと。新さんのほかにも大勢出ており、
正面から見据えてつくったこと。
あとひとつは、明野役の宮藤官九郎さんの演技だ。感動的でさえあった。
上映中なのでここまで。
後は観に行くかどうか…。
打海文三の原作が発表されたのは1994年。
(キャスト)
西島秀俊、満島ひかり、しんすけ、黒木華、宮藤官九郎、柴咲コウ、塚本晋也、佐藤二朗、片岡鶴太郎、役所広司、諸角優空…
監督は中島哲也
中島監督だと分かったのが観た後で良かった。
事前に知っていたらおそらく観に行かなかった。
パワハラで中谷美紀さんを追い詰めた監督だからだ。
「渇き。」で俳優を裏切った不誠実なことは良く知られている。
どんないい作品をつくろうがパワハラは許されない。



