昨日は、国指定重要文化財になっている、鶴岡カトリック教会天守堂へ。
酒田市と鶴岡市は同じ庄内地方ですが、酒田は北前船の交易で栄えた湊町、鶴岡は酒井家が納めた武家の町。どちらも古い建造物が遺っていますが、それぞれ趣が違います。
この教会は明治36年.当時の神父様が設計し、地元鶴岡の大工の棟梁が建築しました。床はなんと畳が敷かれています。今はパイプ椅子が並べられていますが、かつてはこの畳に座り祈りを捧げたのでしょう。
日本に唯一の黒いマリア像。前回訪れた時は修復中のため見られなかったので、優しいお顔を拝見できて幸せな気持ちでした。
さて、カトリック教会には二度オルガンを聴きに来ておりますが、今回は鶴岡ルネサンスの会の皆さんの朗読と、私が長く御指導いただいている、八百板正巳先生のチェンバロ、ソプラノ長谷部和子さんのコンサートでした。
美しい白い教会に静かに響く、朗読の声、チェンバロの音、柔らかな歌、とてもステキなひと時でした。
カトリック教会のオルガンは、私が弾かせていただいている酒田キリスト教会のオルガンも手がけられた、酒田市在住の本間さん製作のもの。
終演後、八百板先生もすこし試奏され、私も演奏台まで上がっていろいろ拝見できました。
外は冷たい雨が雪に変わりそうな寒さでしたが、心はポカポカ、帰路につきました。