📕街とその不確かな壁
村上春樹
ネタバレです。
まだ読まれてない方は読まないで下さいね。
春樹さん読みました!
あなたの壁は高すぎて私には十分理解できないことを悔やみます。
第一部は
大学入試試験前高校生の少年とひとつ下の少女が出会う。現実と高い壁の世界を行ったり来たり。
第二部はかなり長いが現実の世界!忽然といなくなった少女をひたすら思い45歳になった少年
現実(たぶん現実か?)に戻って田舎の図書館の館長になり不思議な図書館で働く。
第二部あたりから一気読みしそうになるが勿体無いので今回はじっくりゆっくり読むことにした。ここから春樹ワールドにどっぷり浸かりそうになるので気をつけて
その川(三途の川と思える)の流れが入り組んだ迷路となって暗黒の地中を巡るのと同じように、私たちの現実もまた、私たちの内部でいくつもの道に枝分かれながら進行しているように思える。
現実はこの現実ひとつきり、他にはない、と言われればその通りかもしれない。
沈みかけた帆船の乗組員が船のメインマストにしがみつくみたいに。私達はたったひとつの現実に必死にしがみついているより他ならない。。
第三部は再び高い壁の世界へ。。
答えは最初に
書いてあるではないか?
"その地では聖なる川アルフが人知れぬ幾多の洞窟を抜け地底暗黒の海へと注いでいった"クブラ カーン