ver4,ver4βを使ってみて、新たに問題点が分かってきたのでver5として設計しなおしました。
- これまでの問題点と対策
・根が壁を乗り越える。→対策:壁を高くする。
・座台から鉢底が深いと根が下がりすぎるので、植え替えの時に深い鉢に植えなければならない。→対策:座台を低くする。
・根を伸ばして太らせると、根を切り詰めなければならない。→対策:鉢にスリットを入れる、穴を細かく入れる。
- 設計思想
設計思想はこれまで(ver1、ver2、ver3、ver4)と大きく違わないので、読み飛ばしてもらって構いません。
異なる点は壁を高くして根の方向の矯正機能をUPしたこと、座台を低く(鉢を浅く)したこと、スリット・穴を入れたことです。
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◆前提
・鉢は3Dプリンター(FDM方式)で2ユニット製造する。
・幹の同じ高さから根が8本以上出ている樹に用いる。(この時点でハードル高い。後述の補足事項参照)
・幹元の太さ15mm以下(それ以上だと根の固定不可)
◆目的
・根の向きを八方向に矯正する。
・根を太らせて座を作る。
◆デザイン概要
・鉢サイズ:top内径Φ120mm,btm内径98mm,max深さ29mm
・座台の大きさ:Φ30mm×高さ10mm
◆鉢機能
・座台の着脱可
・座台,壁で根を八方向に誘導・固定、壁を高くしたので矯正効果UP
・鉢の幹元からの深さが浅いので植え替え時に深い鉢に植えなくてよい
・座台が不要な場合は外せば通常の鉢として使用可
◆想定効果
・幹の直下に土が無いので底根が生えない。
・八方に誘導された根が伸びることで座の八方根が太る?
・八方に伸びた根はスリット,穴によって細根が増えるから大きく根捌きしなくてよい?
・根を壁で区切ることによって生育の偏りを低減できないか?
◆補足事項
・根はU字針金で上から挿しているだけなので食い込みにくいし、後日外しやすい。
・幹の固定は複数開いている穴から針金を通せばよい。
・根が足りない場合は四方根張り等からこの鉢を使って作っていけば良いか?その場合は用土を多めに入れて幹元が乾きにくいようにする。根の増やし方は根接ぎでも発根促進剤でも(適当)。
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- 設計図面
- 3Dプリンター製造
鉢
・製造時間:4.5時間
・材料費:340円
座台
・製造時間:2時間
・材料費:130円
このふたつを、、、
合体!!
ということで、ver5が完成しました。
また近日中に検証開始したいと思います。
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